飲料事業は国内事業において、売上・利益の規模が最も大きい事業です。「カゴメトマトジュース」(発売1933年)、「カゴメ野菜ジュース」(1974年)、「野菜生活100」(1995年)、「野菜一日これ一本」(2004年)などの野菜飲料の他、「植物性乳酸菌 ラブレ」(2006年)など多数のブランドを展開しています。特に「野菜生活100」は、スムージーや地域のおいしい農産物を全国にお届けする“地産全消”をコンセプトとした商品などラインナップが多彩です。
自然の恵みのおいしさや栄養価値を活かしたものづくりを大切にして、お客さまの健康的な食生活をサポートしたいと考えています。
カゴメのトマト加工事業は1903年、創業者蟹江一太郎がなかなか売れないトマトを自宅の納屋でソース(ピューレー)に加工して販売したことがはじまりです。
トマトソースの販売が軌道に乗り、1908年にはトマトケチャップとウスターソースの製造を開始。食卓への洋食料理の普及が進むなか、当時から、消費者にむけた料理講習会の開催、新聞や婦人雑誌への広告掲載などに取り組み、トマトケチャップなどの普及に熱意を注いできました。
現在は、トマトケチャップや醸熟ソースの他、メニュー専用調味料やパスタソース、プラントベースフードにも取り組んでいます。
外食や総菜、宿泊施設のメニュー、また学校給食・産業給食などにむけて、トマトケチャップやトマト素材(ドライトマト、トマトピューレ等)、野菜素材(野菜ピューレー、オニオンソテー等)、飲料等を展開しています。
野菜は、メニューにおいしさや彩りを加える食材として欠かすことができない食材だと考えていますが、皮剥きやカットの手間、煮たり炒めたりする調理時間、食品ロスといった課題も多い食材です。カゴメは野菜の加工品を通じて、調理・製造現場の課題解決に貢献したいと考えています。
お店では買えないこだわりの商品をそろえた通信販売「健康直送便」を1998年に開始。季節の野菜や果実を搾った国産100%ジュース「旬シリーズ」や厳選した6種類の国産野菜を使用した「つぶより野菜」の他、野菜スープやサプリメントなど多彩な商品を展開しています。2016年には地域で大切にされている希少でおいしい農産物を作る農園を応援する活動「農園応援」を開始。カゴメ社員が出会った魅力を全国のお客さまにお届けしています。
1998年より生鮮トマトの事業を本格的に開始。「高リコピントマト」「高ーβカロテントマト」「高GABAトマト」など健康成分に着目したトマトを全国の量販店や中食・外食業態に展開しています。生鮮トマトは、温度や湿度、灌水などが自動制御された大型菜園で栽培しています。
また2014年にはベビーリーフの販売を開始。2017年には山梨県北杜市で「高根ベビーリーフ菜園」を稼働しました。
トマトやベビーリーフで、お客さまの健康で豊かな食生活に貢献していきます。
2018年に健康事業部を新設して、主に法人や自治体を対象として、健康サービス事業を開始。普段の野菜摂取量(推定)を見える化する機器「ベジチェックR」のリース・レンタルや、カゴメで働く管理栄養士のプロジェクトチーム「野菜と生活 管理栄養士ラボR」によるセミナーの販売などを展開しています。
野菜摂取に対する意識変容と行動変容を促すコンテンツを通じて、人々の健康づくりに貢献します。
北米・欧州・豪州・アジアの事業会社が、各地域・グローバルに展開するフードサービス業態や食品製造業などに向けて、トマトペーストやピザソースなどを主力製品とする業務用事業を展開しています。またカゴメグループの成長ひいては持続可能な加工用トマト産業への貢献を目指し、グローバルなアグリ課題に挑んでいます。