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南相馬復興アグリ株式会社にトマト栽培の技術を提供し、買取契約締結へ
~福島県の農業復興と農業経営人材育成を支援~

2015年2月9日

カゴメ株式会社(社長:寺田直行、本社:愛知県名古屋市)は、南相馬復興アグリ株式会社(社長:半谷栄寿、本社:福島県南相馬市)に、生鮮トマトの大規模施設栽培技術を提供し、買取契約を締結することで、南相馬市の農業復興と農業経営人材育成を支援致します。

南相馬復興アグリ株式会社は、東日本大震災からの農業復興を目指し、2013年1月に地元出身の半谷氏らによって設立されました。設立当初から、南相馬市の農業復興と農業経営人材育成を目指して、大規模施設栽培で行う農事業を構想し、当社も出資(出資比率12.5%)しております。同社は、経済産業省の「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金」を活用し、同市にてトマトの大規模栽培を本格的にスタートさせます(2015年3月着工予定)。

カゴメは1899年の創業以来、トマト栽培を通じ長きに渡り農業振興に携わり、1998年からは、大規模施設で行う生鮮トマト事業に取組んできました。本事業における売上高は、過去最高の96億円(2014年3月期)を達成し、1万4千トンの生鮮トマトを生産しています。将来的には、6万トン規模の生産を目指しており、特に、夏季のトマト安定供給が可能な東北地方の産地拡大は、当社の生鮮トマト事業にとって重要課題です。生鮮トマト事業において確立してきた大規模施設園芸の栽培技術を、南相馬復興アグリ株式会社に提供し、買取契約を結ぶことは、当社の事業機会拡大に寄与するものと考えています。

カゴメは、東北地方において農業振興につながる新たな農業法人による事業化を支援しています。震災直後には、津波被害を受けた宮城県仙台市の沿岸部において、大規模施設園芸の建設プロジェクトに参画し、事業構想づくりを支援しました。また、2012年8月に成立した株式会社農林漁業成長産業化支援機構法に基づき設立された、株式会社農林漁業成長産業化支援機構へ発起人として出資するとともに人材を派遣し、農業の高度化や6次産業化の拡大への取組みを支援しています。

カゴメは、「共助」の精神に基づき、東北農業の復興支援を通じて、美味しさを追求した商品の需要創造と、日本の農業の成長産業化を推進して参ります。

カゴメの生鮮トマト大規模施設栽培の様子

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