鳥取県でのらっきょうの栽培は古く、江戸時代までさかのぼり、参勤交代のとき小石川薬園より持ち帰ったといわれています。らっきょうは、冬の日本海から吹きつける厳しい風雪に耐えて、じっと春を待ちます。夏は地表面温度60℃、そして冬は氷点下という過酷な条件で育つらっきょうは、生命力の塊といえます。
1月31日 愛菜の日
愛菜の思いをもっともっと知っていただくために野菜についてのトリビアを紹介。
食べるだけではなく、食文化や歴史などを知ることでもっと野菜が好きになるかも!?
島根県益田市匹見町は、町内の90%以上が森林の町。そこから湧き出る清らかな水で良質のわさびが育っています。かつては「東の静岡、西の匹見」と言われるほどで、匹見のわさびは「青いダイヤ」と呼ばれていました。現在でも匹見のわさびは香り、鮮やかな緑色、粘り、辛み、甘みこの5つが揃っているとして全国から注目を集めています。
あえて太陽光線を遮断して栽培される黄ニラ。通年食べられますが、特に冬場は鍋料理などで多く消費され、2月12日は「黄ニラ記念日」として設定されています。青ニラに較べ食感が柔らかく、ほのかに甘みがあるのが特徴で高級食材として珍重されています。軽く茹でてサラダやおひたし、その他炒め物やパスタなど、和洋中、さまざまな料理に利用されています。全国の約7割が岡山県で生産され、京浜を中心に、県内、京阪神などに出荷されています。
瀬戸内海に面し、比較的温暖な尾道市。山間部や島で、柑橘やアスパラガスなど地域性豊かな農産物が生産されています。アスパラガス収穫のピークは5〜7月。わずか数時間の間にも数センチ伸びるほどの元気を蓄えた野菜です。エネルギー代謝に関与し、疲労に対する抵抗力を高めるアスパラギン酸は、最初にアスパラガスから発見されました。
山口県周南市の深い山中に育つ山芋「自然薯」。あくまでも自然の力で芋を育てる自然農法で栽培されています。まわりに作物を栽培する畑のない場所で、無農薬、無肥料で育てられます。ひげ根を炙って皮ごとすりおろせば、粘り、風味、すべてにおいて、土の底力を感じられる力強いおいしさが広がります。