「先が見通せる」と縁起ものとしても人気のれんこん。茨城県土浦市は、日本でも有数のれんこん産地。葦などが堆積した泥炭性埴土がれんこん栽培に最適な環境をつくっています。防水服を着込み、胸までつかるような沼地で、盛夏の8月から翌年の6月頃まで、収穫が続きます。
1月31日 愛菜の日
愛菜の思いをもっともっと知っていただくために野菜についてのトリビアを紹介。
食べるだけではなく、食文化や歴史などを知ることでもっと野菜が好きになるかも!?
栃木県は国内有数のうどの産地です。うどは繊細な作物で、栽培にはきめ細やかな世話が欠かせません。栃木の農家の方が大切に育てたうどは別格の味わいです。特に「那須の春香うど」はアクが無く生でも食べられるほど柔らかさと、シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。おすすめは生食ですが、煮物やきんぴら、汁物の具に。またアルミホイルにくるんで焼いてみそ和えにするなど、さまざまな調理方法でお楽しみいただけます。
群馬県の特産品として知られるこんにゃく。現在、日本のこんにゃく芋栽培面積の約8割が群馬県で占められています。このこんにゃくは種芋から育てられ、冬の間は土から取り出し、温かくなったらまた埋める…という作業を3年程繰り返してやっと収穫されます。じっくりと土の力を蓄えて、徐々に大きくなるこんにゃく芋。群馬の風土が、芋を粘りが強く、風味豊かに育てます。
独特な香り。日本食には欠かすことのできないねぎは、にんにく、にら、らっきょうなどと同じ仲間です。ねぎ歴史は古く、中国では紀元前から栽培されていたと考えられています。日本では奈良時代に伝わったと考えられ、「日本書紀」には「秋葱(あきき)」という語が確認されています。
お店の店先に菜花が並んだり、菜の花のおひたしがメニューに加わると、いよいよ春。全国に出荷される菜花の約半分が房総半島から出荷されています。独特の苦みと旨みは、春ならではの味わい。房総半島では約千人もの生産者の方々が丁寧に愛情込めて、菜花を栽培しています。
一年を通して親しまれている小松菜。歴史は古く300年ほど前から作られてきました。記録によると徳川吉公が、江戸小松川村(現在の江戸川区)に鷹狩りに訪れた時、餅のすまし汁についていた青菜がたいそう気に入ったとのこと。この青菜に名前がついていなかったことから、小松川の地名をとって「小松菜」と命名したそうです。
リゾート地としても人気が高い三浦半島は、温暖で良質の野菜産地としてもよく知られています。その中でも生産量が多いのがキャベツ。11月下旬〜3月上旬の「早春キャベツ」、3月上旬〜5月上旬までの「春キャベツ」が各地でつくられています。横須賀市の年間日照時間は2,200時間。陽光がたっぷりキャベツに降り注ぎ、水を含むと粘りを持つ黒土が、栄養分をしっかり蓄えます。さらには、海から吹くミネラルたっぷりの潮風がキャベツをおいしく育てるのだそうです。