コロナ禍で、おうち時間が増える中、
ベーカリーの売れ行きにも変化が見られます。
ベーカリーのトレンド情報を各ジャンルのプロに伺いました!

コロナになってから自宅でサンドイッチを作る方が増えたので食パンは順調に売れています。サンドイッチに使えるバンズ系のパンもよく売れています。また自宅で作ったパンをSNSにアップする方も増え、野菜や肉、チーズなどあまり調理の手間がかからず飾りになる食材を使ってオープンサンドにするケースも多く、カンパーニュやバゲットも購入率が上がっています。
店頭では本日の日替わりパンに季節の野菜とお肉の組み合わせは順調に売れていますし、季節のフルーツを使用したパンも売れています。
野菜やフルーツのピューレーを生地に練りこむのも一手で、今はフルーツのピューレーを使ったパンを提供していますが、入れる量が少量だと風味が出ません。エマルジョン(多加水)にすればある程度ピューレーの量も入れることができますので野菜などのピューレーを生地に練りこんでもしっかりと素材の味と風味を感じていただける仕上がりになりますよ。

グリルズッキーニのキッシュ

かぼちゃのアパレイユに、緑・黄のズッキーニをトッピング。じゅわっとくるズッキーニのみずみずしさとうま味が存分に堪能できます。

かぼちゃのミルクフランス

定番のミルクフランスをかぼちゃピューレーでアレンジ。季節でトマトピューレーやほうれん草ピューレーなどを使えばバリエーションUPになります。

アレンジトースト

アレンジトーストとは、趣向を凝らしたトースト料理の総称。高級食パンブームの継続や、おうち時間の増加などの後押しもあり、様々なトーストが話題になっています。泡立てた卵白を雲に見立てたSNS映え抜群のエッグインクラウドや、フルーツをたっぷりのせたスイーツ系のトースト、作り置きをしておいて忙しい朝でも解凍するだけで手軽に食べられる冷凍トースト、甘じょっぱい味付けが特徴の韓国屋台風トーストなど、バラエティに富んだトーストがSNSを賑わせています。

ピッツァはもともとデリバリーやテイクアウトに強い業態でしたが昨今ではデリバリー代行業者の新規参入が急増し、それらの業者がみなピッツァの取り扱いをしているのでピッツァ業界は売り上げが伸びる傾向にあります。
最近ではグルメピッツァといわれるトッピングを後乗せにしたり野菜などのピューレーをソースに使ったりするピッツァが流行ってきています。
本場イタリアのピッツァには季節を感じられるメニューは少ないのですが日本には四季があるのでお客様も季節感や旬を求められています。ピッツァで季節を感じていただくには野菜が一番です。
価格の安定などの面から冷凍野菜を使うこともありますが、使用している野菜の味や香り、色彩などから季節をイメージしていただく、日本特有の傾向です。やはり日本人は四季や季節感を大切にしているのですね。