野菜の栄養は、毎日摂ることが大切。サラダボウルいっぱいの野菜を毎日食べるのは難しいけれど、毎日の野菜飲料ならラクラク続けられます。野菜飲料にすることで減少する栄養素もありますが、加工することでカラダに吸収されやすくなる栄養素もあります。
食品は、そのはたらきによって3色のグループにわけられます。黄色は、米やパン、油のようなエネルギーのもとになる食品群。赤色は、肉や魚のような、カラダをつくるもとになる食品群。そして、緑色は、野菜や果物のようなカラダの調子をととのえる食品群を指します。3つのうちどれが欠けても、健康なカラダは維持できません。
“ととのえる”という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?身だしなみを“ととのえる”、列を“ととのえる”、呼吸を“ととのえる”。色々な場面で使われる言葉ですが、そのどれもに共通するのは、“乱れがないように、きちんとする” ということです。
カラダを”ととのえる”のも、実は同じこと。カラダは放っておくと、乱れてしまうのです。食べたものの栄養をカラダを動かす力に変換しにくくなったり、骨や筋肉が弱くなってしまったり、健やかな生活が送れなくなってしまったり…。こうやってカラダが乱れてしまわないように、“ととのえる”のが野菜の役目です。
栄養のバランスが偏ることが多い現代人の食生活。特に、摂りすぎている栄養素の摂取量を「減らす」ことに目がいきがちです。例えば、炭水化物や脂質などを極端に制限するようなダイエットをしたりしていませんか。そのような食生活で一時的に健康的になったように見えても、なかなか長続きはしません。それは、本質的にカラダをととのえた訳ではないから。
では、具体的に、野菜はどうやってカラダをととのえているのでしょう。 野菜のはたらきは、主にこの3つにわけられます。 1.カラダをうごかすはたらきをサポートする。 2.カラダをつくるはたらきをサポートする。 3.健康的なカラダを維持する。 それぞれについて、どのようなはたらきか見ていきましょう。
カラダをうごかすエネルギーのもとになるのは、黄色の食べ物に含まれる炭水化物や脂質です。でもそれをエネルギーとして使うためには、野菜の栄養によるサポートが必要不可欠。せっかく食べた炭水化物や脂質も、野菜の栄養がないと、エネルギーとして十分に活用されません。運動などすぐにエネルギーが必要なときも、使ってしまったエネルギーを補いたい時も、米やパンを食べるだけでなく、野菜も一緒に摂ることが大切なのです。
エネルギーのもと(炭水化物・脂質) 「野菜の栄養が足りないと...」エネルギーとして活用されない。 「野菜の栄養」エネルギーとして使われる。
カラダをつくるもとになるのは、肉や魚など赤色の食品群に含まれるたんぱく質やカルシウム。たんぱく質はアミノ酸に分解されて吸収され、カラダの中で筋肉や皮膚などをつくるたんぱく質につくりかえられます。でも、せっかく吸収したアミノ酸も、野菜の栄養がないと、カラダをつくるたんぱく質にスムーズにつくりかえられないことがあります。さらに、血液や骨をつくるのをサポートしているのも、野菜に含まれるミネラル。育ちざかりの子どもは、肉や魚だけでなく、野菜もたっぷり摂る必要があるのです。
カラダをつくるもと(たんぱく質・カルシウム) 「野菜の栄養が足りないと...」たんぱく質がうまくつくられない。 「野菜の栄養」骨や筋肉、血液などカラダの一部になる。
野菜の力はそれだけではありません。人間が本来持っている機能を高めることで健康的なカラダを維持するのも野菜の大切な役割です。野菜に含まれるビタミンやミネラル、食物繊維はもちろんのこと、リコピンやβ-カロテンといったカロテノイドが、健康的なカラダを維持するのに役立っているということが最近の研究で明らかになってきています。さらにこのカロテノイドは、ジュースなどの加工品にした方が生の野菜よりも吸収性が高まるということが分かっています。※
※リコピン、β-カロテンで明らかになっています。
栄養吸収率の比較 リコピン 生のまま 野菜ジュースなどの加工品 3.8倍 β-カロテン 生のまま 野菜ジュースなどの加工品 1.5倍 出典:(リコピン):Gartnerら(Am.J.Clin.Nutr.1997)(β-カロテン):Livincyら(Eur.J.Nutr.2003)
※ジュースにすることで吸収率が上がる栄養素にはリコピン、β-カロテン等があります。※野菜飲料は原料野菜の全成分を含むものではありませんが、不足しがちな野菜を補うためにお役立てください。※リコピンとβ-カロテンで評価方法は異なります。
このように、私たちが健康的な生活を送るためには、カラダの調子をととのえてくれる野菜をしっかり摂る必要があります。普段の食事で野菜をバランスよく摂るように心がけ、野菜飲料は野菜摂取の補助としてお役立てください。 さあ、野菜飲料でカラダをととのえよう!