「食の力」で健康経営  ~働き世代の食課題とサポート施策~

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こんにちは!カゴメの管理栄養士の関根理央です。

多くの人に1日3回訪れる、健康になれるチャンスでもある「食事」。今回は従業員の健康増進や健康経営の切り口から、そんな食の課題と施策についてお話しします。

働き世代の食生活改善が目指せること

皆さまは、健康経営で食施策を実施する際、どのような目的で、どのような指標を持って開催しますか?

ひと口に、「食生活を改善する」と言ってもさまざまな方向性があります。

 

例①:バランスのとれた食事の習慣化による生活習慣病予防

生活習慣病とは、その名の通り「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことを指します。なかでも食習慣に関しては、バランスのとれた適切な量と質の食事を、1日3食規則正しく食べることが健康なからだの土台となる、とされています。

ただ、「ひと口にバランスのとれた食事」と言っても、さまざまな指標があります。厚生労働省が策定している「健康日本21(第二次)」での目標項目には適正体重の維持が掲げられ、食事に関しては、主食・主菜・副菜を組みあわせた食事の回数、食塩摂取量、野菜と果物の摂取量などが挙げられています。正しい食知識を学び、実践し、習慣化することが重要ですね。

 

例②:朝食欠食改善による仕事のパフォーマンス向上

朝食を食べないと、脳・神経系などグルコースを主たるエネルギー源とする器官へのエネルギー供給が低下します。これにより、思考力・集中力・持続力の低下を招き、午前中の作業能力に影響が出てくることになります。他にも、カゴメの健康サービスを活用いただいたお客様の中には、食生活改善施策をコミュニケーション活性化の場としても活用した、とのお声もいただきました。

各施策が単体で走るのではなく、相乗効果が得られるように活用いただけるとより良いですね。

働き世代の「食」の現状

では、働き世代の食の現状を見ていきましょう。

 

―食塩摂取量の平均値(20歳以上、性・年齢階級別)―

男女ともに、全年代、食塩摂取量の目標値である男性7.5g未満、女性6.5g未満を超えている状況です。

性別で見ると男性が、年代で見ると男女ともに60代が、摂取平均量が多いことがわかります。

―野菜摂取量の平均値(20歳以上、性・年齢階級別)―

男女ともに、全年代、1日の野菜摂取目標量である350gに届いていない状況です。

特に、働き世代でもある20~40代の野菜摂取量が100g以上足りておらず、少ないことがわかります。

―朝食の欠食率(20歳以上、性・年齢階級別)―

平成19年以降男性15%、女性10%程度で推移しています。また、男女ともに20代で最も欠食率が高い結果がわかっています。

―健康な食習慣の妨げとなる点(20歳以上、男女計、年齢階級別)―

全体では、「特にない」との回答が一番多かったものの、次いで「仕事(家事・育児など)が忙しくて時間がない」、「面倒くさい」との回答が多い結果となりました。

また、グラフのように食生活改善の意思別に見ると、無関心期・関心期・維持期の人は「特にない」と回答した者の割合が最も高く、準備期・実行期の人は「仕事(家事・育児など)が忙しくて時間がない」と回答した者の割合が最も高い結果となっています。無関心期を含む「食生活改善の意思が低め」の人たちは、「課題が特にない」のではなく、まだ「課題が特に見えてない」状態である、と考えることもできるのではないでしょうか。

「食生活改善の意思」に合わせた食施策

上記の現状を見てみると、働き世代の食事は課題がたくさんあると感じた方も多いのではないでしょうか?ここからは、目的・課題に対応した食施策についてです。

着目して欲しいのが、「食生活改善の意思」。

例えば、食生活改善に無関心な方が多かった場合、社員食堂でのヘルシーメニュー提供を開始しても、そのメニューが選択されることは少ないことが想像できます。

そこでまずは、食生活を健康的にすることに関心を持っていただく、動機づけから始めてみるのはいかがでしょうか?その後、従業員の皆さまの課題に応じて会社から環境サポートや関心の継続に必要なものを選んで導入することで、より効率的に取り組めると考えます。先ほどの例でも、動機づけをして、従業員の皆さまの「食生活を改善しよう!」という気持ちが高まっているところに、「社員食堂でのヘルシーメニュー提供」が展開されていると、各施策が活きてきますよね!


カゴメの健康サービス事業では、動機づけから実行支援、環境サポートまで、幅広いサービスを取り揃えています。目的や課題に応じたパッケージカスタマイズも実施しておりますので、下の「お問い合わせボタン」からぜひご相談ください!

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「食事」は忙しく働く皆さまの毎日の楽しみでもあります。1日3回の食事を、より楽しく、より健康に続けられるサポートが食施策に求められるポイントではないでしょうか?
 
参考資料
・ 厚生労働省 SMART LIFE PROJECT
・ 厚生労働省 健康日本21(第二次)
・ 農林水産省 朝ごはんでサクセス(ビジネス)
・ 令和元年度 「国民健康・栄養調査」
・ 平成29年度 「国民健康・栄養調査
 
 
 
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このコラムの著者

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士 関根 理央の画像

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士 関根 理央

2009年カゴメに入社。「野菜と生活 管理栄養士ラボ」結成時からのメンバー。カゴメ全社の食育活動のプロデュースにも携わり、NPO法人との協働プログラムの立ち上げや、野菜のキュレーションサイト「VEGEDAY」の運営などを経験。食育を起点としたお客様コミュニケーションを得意とする。

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