


「土佐文旦」は、高知県下・土佐市、須崎市、宿毛市などで盛んに栽培されています。
今回お訪ねしたのは、高知県最西端に位置する宿毛市の文旦畑。宿毛湾を望む里山に等高線を描くように、山の天辺まで段々畑が築かれています。
杉の防風林で仕切られた園地は、まるで美しい洋風ガーデンのよう!農家のみなさんの丹精ぶりが一目でわかる光景です。
以前、シークヮーサーご紹介頁にも書きましたが、上手な生産者の畑は例外なく美しい!のです。
枝がたわむほどに大きく実った「土佐文旦」に目を細めながら、「こんなに手間のかかるミカンは他にはないわなぁ」と語るのは文旦農家2代目の山口さん。
5月に花が咲いたら「受粉」作業、真夏の炎天下での「摘果」作業など、収穫までの7ヵ月間、目が離せません。
「ほんでも、こんなこんまい棚田で米だけつくりよったら、後継ぎもようでけんかったわなぁ。
文旦に転作したおかげで、ここいらの農家が続いちょる」。まさしく文旦の山は黄金の山。手間がかかる分、愛着もひとしおです。