


もともと大規模みかん栽培のために山間部に開発されたみかん団地。ご高齢になった生産者の畑を、5~6年前に借り受けて始めたセミノールづくりでした。
既に30年ぐらい前に植えられたセミノールが、草ぼうぼうの園地に残されており、立ち枯れた樹も目立っていたそうです。
「除草剤などは使わず草刈りから始めて、肥料をまいて、立ち枯れた樹を引っこ抜いて新しい樹を植えて…畑じゃなくて、開墾地に手を入れてるみたいでした」と当時を語ってくれたのは脇田さん。
ほとんど素人同然の脇田さんが県の栽培指導員さんのアドバイスで、地道に園地を手入れし、剪定で新しい枝を伸ばして…やっと復活させた農園です。
「毎年、ちょっとずつ樹形が整い、美しい実が収穫できるようになった。最近セミノールは人気が出てきてうれしいわ。ふつうのみかんとはちょっと違うぞ、という気持ちでつくっとります」。