■調査目的:子供の野菜摂取に関する実態や保護者の意識を明らかにし、子供の野菜摂取の傾向と、好き嫌いの克服法を明らかにする。
■調査期間:2008年4月1日(火)〜6月20日(金)
■調査対象:全国の子どもを持つ保護者
■調査方法:インターネットを使ったアンケート回答方式
■有効回答数:3,863件
トピックス(1) 子どもの野菜嗜好(5段階評価)
「野菜が好き」と回答したのは、子どもが45.5%、母親は82.2%。保護者の野菜への苦手意識はほとんど見られなかった。

「野菜が嫌い」と回答した母親(N = 180)の子どもは77.3%が母親と同様に「野菜が嫌い」と回答。子供の野菜嫌いは、母親の野菜嗜好に影響を受けている傾向が見られた。

トピックス(2) 子どもの「好きな野菜」「嫌いな野菜」(3段階評価)
子どもが好きな野菜の上位は、1位「さつまいも」 2位「とうもろこし」3位「えだまめ」で、甘みが強く、主食となるような炭水化物・たんぱく質を多く含む野菜が上位を占めている。
一方、「嫌いな野菜」の1位は、前回調査(2005年)同様、「ピーマン」で、半数近い45%が嫌いと回答している。次いで、「水菜」「オクラ」が上位に入っており、カロリーが低く、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、体の調子を整える成分を多く含む野菜が上位を占めている。

トピックス(3) 子どもが好きな野菜料理(フリーアンサー)
子どもが好きな野菜料理は「カレーライス」。苦手な野菜料理のない子どもは、全体の1割。

トピックス(4) 好き嫌い克服のきっかけ
野菜の好き嫌いを克服したきっかけは、“おいしいよ、体にいいよ”などの「声かけをする」が16.6%、“家族や友人が食べているのを見て”などの「共食」が15.3%、“キャラクターを使う”“歌をうたう”などの「演出」が10.2%と、食事中のコミュニケーションや楽しい食卓の演出が多く挙げられた。
また、野菜の「栽培・収穫体験」も14.2%と、上位に挙げられ、“細かく刻む”“分からないように混ぜる”等の「調理技術」による工夫よりも多く、楽しい食卓の雰囲気づくりや、食への興味・理解促進を心がけることが、野菜の好き嫌い克服に有効であることが明らかとなった。

●フリーアンサー(抜粋)
- 「お父さんも、お母さんも大好きな野菜だよ。おいしいよ」と言ってみたら、ぐっと我慢しながらも食べられるようになりました。
- 幼稚園の給食が始まったとたんに、嫌いな食べ物がどんどん食べれるようになりました。親がいないので甘えないから?みんなで食べるとおいしいから?競争心が芽生えたから?先生やお友達の力はすごいです!
- 祖父の家で、家庭菜園の野菜の収穫を手伝うようになってから、野菜を進んで食べるようになりました。苗から野菜が育っていく様子を見たり、一生懸命手入れをしてくれている祖父の様子を見ているうちに、息子なりに感じることがあったようです。苦手な野菜でも「おじいちゃんの野菜だよ。」と言うと、必ず残さず食べるようになりました。祖父には本当に感謝しています。