食前に野菜ジュースを飲むだけで血糖値上昇が緩やかに!?
"野菜ジュースファースト"のすすめ

食事の際に野菜を最初に摂る「ベジタブルファースト」は、食後の血糖値上昇を緩やかにするなどのメリットがあります。同じく食前の野菜ジュースの飲用でも、同様の効果が得られることが分かっています。本記事では、血糖値上昇が緩やかになる理由をもとに、野菜ジュースのベストな飲用タイミングを研究結果とともに解説します。

01野菜ジュースで血糖値上昇が緩やかに!

空腹時に糖質ばかりの食事をとると、食後血糖値が急に上がってしまいます。
それを続けていると、インスリンが糖を処理しきれなくなり、余った糖が中性脂肪として蓄積され、肥満やメタボの原因となったり、生活習慣病の原因になったりすることも。
カロリーや脂肪の摂り過ぎには注意したいものですが、それだけでなく、食べ方にも気を付けていかなければなりません。

食事の最初に野菜を食べるベジタブルファーストを行うことで、急激な血糖値の上昇を抑えられることは他の記事でも紹介しました。(※ベジタブルファーストについてはこちら)しかし、日々の食生活で、毎食サラダなどの野菜を取り入れることが難しい人も多いのではないでしょうか?そこでおすすめなのが、食前の野菜ジュース摂取です。野菜ジュースを食前に飲む「野菜ジュースファースト」は、食事の最初に野菜を食べるベジタブルファースト同様に、食後の血糖値上昇を緩やかにする効果があることが分かっています。(カゴメの研究より)
では食事の何分前に飲むと、最も効果的なのでしょうか?

02飲むタイミングは食事の〇分前がベスト!

健康な男女を対象に、白米を摂取する15分前、30分前、60分前に野菜ジュースを摂取してもらい、それぞれ白米だけを食べた時と、食後の血糖値の変化、血糖値最大変化量を比較しました。(白米と野菜ジュースの合計糖質量は50gに統一)

食前または食事中の野菜ジュース飲用が食後の血糖値上昇に与える影響

グラフより、白米摂取前に野菜ジュースを飲むことで、血糖値の上昇が抑えられていることが分かります。
また、同時に摂取した場合では、食後の血糖値上昇は抑えられなかったものの、上昇した血糖値が速やかに低下しています。

血糖値最大変化量の結果

この結果から、血糖値上昇の抑制に最も効果的なのは白米摂取の30分前であることが明らかになりました。
忙しい朝や疲れたお仕事帰りなど、食事の前にさっと飲める野菜ジュースはおすすめです!野菜ジュースファーストをうまく活用して、美味しく手軽に、あざやか生活を続けましょう!