疲労回復?酔っ払い防止?
真っ赤なトマトジュースの力!

トマトは体に良い成分を多く含むため、ジュースに加工しても様々な効果があるといわれています。本記事では、長年の研究から分かった2つの期待できる効果「運動後の疲労回復」と「アルコールの酔い覚まし」について、データとともに解説します。

01運動の合間にトマトジュースを飲もう!

「運動中の飲み物にトマトジュースが良い」と聞くと意外に感じられる方が多いのではないでしょうか。実は、「トマトジュースが運動による疲労軽減に繋がる」という研究結果が出ているのです。※1

カゴメ、大阪市立大学、三重県鈴鹿医療科学大学、国際医療福祉大学の共同研究にて、健康な成人10人に30分間の自転車運動を2回行ってもらい、その運動の合間に水、またはトマトジュース320gを飲んでもらいました。

下記のグラフは、この研究での「運動直後に疲れを感じているか」の主観的な疲労の調査結果です。
疲れを20段階で分け、運動終了直後の疲労感について調査を行いました。例えば15という数値は、自分の体感した疲労は「きつい」という結果を意味します。

運動終了直後の疲労感※2より作図

調査の結果、水を飲んだ人は後半、運動後の疲労感が高くなったのに対し、トマトジュースを飲んだ人は後半の運動後の疲労感が軽減されたことが明らかになりました。
つまり、トマトジュース320gを目安に運動前。または運動中間に飲むと疲労感が軽減し、運動の継続につながることが期待できます!

トマトは栄養価が非常に高いことから「どの成分が疲労回復に作用しているか」のメカニズム解明にさらなる研究が必要ですが、運動をするみなさんは、疲労軽減に繋がるトマトジュースを取り入れてみてはいかがでしょうか。

02トマトジュースとアルコールを一緒に飲むと酔いの回りが緩やかに!?

お酒のおつまみに冷やしトマト、おいしいですよね!ここからは、お酒にまつわるトマトの研究を紹介します。

トマトジュース缶3本(約160ml×3本)と焼酎甲類(ストレート約100ml)の同時摂取試験を実施し、血中アルコール濃度を調べた結果、トマトジュースを飲んでいない場合(水と焼酎甲類を摂取)と比較して、トマトジュースを飲んだ場合の方が血液中のアルコール濃度が顕著に低下することが分かりました。※3
また、計算上、体内に留まるアルコール量が約3割減少し、体内からアルコールがなくなるまでの時間も約50分早くなりました。

トマトジュースと血中アルコールの関係

このことから、飲酒時にトマトジュースを飲むことで、体内での急激なアルコール濃度の上昇を抑え、酔いの回りを緩やかにし、酔い覚めも早くする可能性があることが分かります。

本記事ではトマトジュースに関する2つの研究結果を紹介しましたが、トマトジュースは他にもいろんな効果があると考えられています。あざやかで健康的な生活を送るためにも、ぜひ生活の様々なシーンでトマトジュースを取り入れてみることをおすすめします!!