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仕事内容
商品開発・技術開発はもちろん、未来に活用できる技術や情報を追究。全社にエネルギーを送り続ける使命感をもって仕事をしています。
仕事のやりがい誰もがおいしい!面白い!と思ってくれた技術ができた時が、技術者としてうれしい瞬間ですね。
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仕事内容
トマトやニンジン、プチベールなど、生原料の調達を担当。カゴメの受け入れ基準に合致する原料を計画通り集められるように、畑をまわって栽培指導を行っています。
仕事のやりがい来年もやろう!来年はもうちょっと畑を広げよう!と農家さんに言ってもらえるとがんばったなと思いますね。
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仕事内容
那須工場の品質管理課で、生原料ラインの担当をしています。トラブル発生時の対応や管理基準の設定と検証を行っています。
仕事のやりがい那須工場で作っている最終製品だけでなく、原料供給などでも多くのカゴメ製品の品質に貢献できていると感じた時です。
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仕事内容
那須工場の生産管理課で、資材の発注や計画の立案を担当。現在はトマトと人参の加工ラインでの資材発注と計画面の進捗管理をしています。
仕事のやりがいサプライヤーさんや本社部門との関わりの中で、自分の周りの環境がちょっとよくなっていると感じられるとうれしいですね。
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仕事内容
営業担当として、お得意先のスーパーのバイヤー様に、カゴメの商品のお取り扱いや販売促進の提案をしています。
仕事のやりがいお客さまが実際にカゴメ商品を購入されているシーンを見た時ですね。入社6年目ですが、今でも感動します。
このプロジェクトは、カゴメ那須工場の製造スタッフしか知らない「しぼりたてのトマトジュースのおいしさをお客さまに届けたい」という想いからスタートしました。当時のプロジェクトメンバーは、総合研究所の中からおいしさ担当と容器包材担当、商品化技術担当の3名。私たちは“タンクの味”と呼んでいるんですが、搾汁した直後のジュースは、トマトそのもののフレッシュな香りと味わいで、驚くほどおいしいんです。私たちしか飲むことができないあの味を製品化するんだという目標に向かって、研究開発を進めていきました。
フレッシュに保つために。
まず、しぼりたてのおいしさの解明に取り組み、製造工程をつぶさに観察しながら成分変化を解析しました。そこで着目したのが“におい”です。トマトジュースは加工工程で、殺菌のために加熱しますが、その際においしさを損なうにおい成分が発生します。この“におい”の発生を抑えるために、加熱時間や温度をコントロールするんですが、今までの殺菌方法だとどうしても劣化してしまう。トマト本来の色や香り、味わいをいかにフレッシュなまま保てるか、技術開発を繰り返してたどり着いたのが、カゴメ独自の「とれたてストレート製法®」です。
“とれたてストレート製法®”へのこだわり。
原料に関しては、トマトジュースでお客さまが苦手だと感じる成分が少ない、カゴメ独自の遺伝子をもったトマトを使っているのがポイントです。大きさ、色、実のつき方はもとより、いちばんおいしい時期のとれたてのトマトだけを使うことにもこだわりました。このトマトのおいしさを最大限に引き出すプロセスとそれを落とさないプロセス、この2つの組み合わせでトマトジュースPREMIUMを2014年に発売することができました。
カゴメトマトジュース用のトマト「凛々子」は、契約農家と呼ばれるカゴメと契約した農家さんによって栽培されています。特に、カゴメトマトジュースPREMIUMは、旬のおいしい時期に収穫した「凛々子」だけを原料にしているので、ジュースの味は、その年の出来に左右されます。つまりカゴメ創業以来の「畑は第一の工場」という理念のもとに、私たち「フィールドパーソン」と呼ばれる担当者が畑を巡回して、種まき、苗づくり、定植から収穫まで、栽培指導などを行いながら、農家さんといっしょに「凛々子」を作り上げています。
想いは同じ。
「凛々子」は露地で作っているトマトなので、天候の影響をどうしても受けてしまいます。雨が続けば病気にもなりやすいですし、暑い日が続けば日焼けで皮が硬くなり、出荷できなくなります。気象環境は制御できないので、毎年梅雨に入る直前には、農家さんに集まってもらい、梅雨期間中に行う農薬の散布などの計画を提示しています。農家さんも我々もいいトマトをたくさん採りたいという目的は同じで、定植してから収穫、出荷に至るまで、結果としてたくさん採れた、狙い通りのいい調達ができたとなれば大成功です。チャンスは年1回しかないため、やっと収穫までこぎ着けた時は、ホッとした気持ちになります。
契約農家さんと二人三脚で。
農家さんはひとつひとつのトマトにこだわりを持っていて、いいものを作ろうと一生懸命に育ててくれています。そのトマトをカゴメが商品にして、全国へ届けている。こだわりを持った「地産地消」の商品はいろいろありますが、全国各地でほしいと思った人が手に取ることができる「地産全消」という商品は、カゴメならではのすごいことだなと思っています。だからこそ、我々フィールドパーソンは、契約農家さんとともに研究・開発からのバトンをしっかりつなげられるように、過不足なく調達していく使命をもって働いています。
製造工程での関わり方は?
奥谷:私は品質管理課に所属していて、那須工場で製造する製品の出荷判断や管理基準の設定などを行っています。トマトジュースPREMIUMは、生トマトだけで作る製品ですので、味や品質の管理をするため製造工程との関わりも強く、その日に入荷したトマトの中から、投入する順番を指示することもあります。特にトマトジュースPREMIUMの味への関与が多いですね。
渡辺:那須工場の生産管理課で、原料担当としてトマトや人参の加工ラインにおいて、資材の発注や生産計画の立案といった仕事に携わっています。トマトジュースPREMIUMは、入荷した生のトマトを加工し、紙の容器やペットボトルのラインでジュースにするため、原料を加工するラインだけではなく、工場の全ラインと関わりを持っています。
製造工程で多くの人が関わるのはなぜ?
渡辺:産地から那須工場に入荷された生トマトは、理科学分析での糖度やpH値の規格を満たしていないものがないかチェックされ、さらに官能検査で見た目の色や異物が入っていれば取り除くなど、人の目と手で選別されます。特にその年に収穫した完熟トマトのみを使用するトマトジュースPREMIUMは、搾汁して素早く充填する必要があるため、天候などによるトマトの生育状況に製造が左右されます。プレミアムという名前の通り、工場としても特別対応しているところがあるのかなと感じています。
奥谷:生トマトの加工でいえば、目視選別の工程とか、最終製品や仕掛品の香味評価は、人間の五感の方が機械よりも感度が高くチェックすることができます。品質第一を掲げているカゴメが、人の関与で品質を守っていこうという企業姿勢の現れなのかなと考えています。
夏祭りのような賑わいになる?
奥谷:良くも悪くも、トマトジュースPREMIUMの製造が始まると本当にお祭り騒ぎです。生原料しか使っていない製品なので、納品されたトマトの品質で味も全く変わってしまうし、味だけじゃなくて、もちろん糖度やpHの規格にもかなり影響が出てきます。その年のトマトで最大限いいものを作るために、この時期がやって来るとトマト加工担当は、トマトジュースPREMIUMに専念しなさいと言われるんですよ。
渡辺:この時期はほとんどのラインの人が、トマトジュースPREMIUMに関わるので、本当に祭りのようですね。風物詩だなあと感じるのは、食堂や工場内を歩いている時に、「トマトジュースPREMIUMは順調なの?」と他部署の人に聞かれたことでしょうか。そういう会話が増えてくると「ああ、今年も始まったな」と緊張感が走り、実感も湧いてくると思いますね。
という想いは同じですか?
奥谷:そうですね。トマトジュースPREMIUMに限った話ではないんですが、しぼりたてのタンクの味がいちばんおいしいと現場の皆さんが口をそろえて言うことなので、搾汁したままのおいしさをそのまま届けるといった商品価値があるのかなと思っています。エンドユーザーの方々にこの味を届けなきゃいけないという想いで、オールカゴメで製造に取り組んでいます。
渡辺:やっばり責任は感じますね。那須工場でしか作っていないトマトジュースPREMIUMを全国にお届けするという意義を考えると、それをほぼ数日で作るわけですから、失敗はできないし、何とか無事に出荷してほしいという想いでやっていますね。
常に心がけていることは、自分が熱量を高く持ってトマトジュースPREMIUMの魅力をお伝えすることです。営業担当である私の熱意が高くなければ、バイヤー様に魅力は伝わっていかないですし、その先のお客さまにも届いていかないので、気合いを入れて商談に挑んでいます。実際の商談では、通常のトマトジュースとの比較で、どういう部分がプレミアムなのか、言葉選びに気をつけています。まず、国産トマトで作っていること。次に、濃縮還元ではなくストレートで絞っているからこそのフレッシュ感。最後に、カゴメ独自の「とれたてストレート製法®」によりトマトのフレッシュな味わいを表現できていることです。
たちまちファンが増える。
もうひとつは、普通のトマトジュースとの比較試飲をさせていただくことです。試飲することでその違いを実感してもらえれば、いちばんの納得感につながります。トマトジュースPREMIUMは、フレッシュで飲みやすい口当りであることから、トマトジュースが苦手だった方から、「意外とおいしい。トマトジュース飲めるね」とトマトジュースを好きになっていただくきっかけになると感じています。またトマトジュースPREMIUMは、その年のトマトの出来によって味が異なるユニークな商品なので、毎年飲んでいただいているバイヤー様やお客さまからは、「去年よりコクがあるね」「甘くなったね」とその年ならではのトマトの味を楽しんでいただけるところが魅力です。
お客さまに届けられるよろこび。
トマトジュースPREMIUMの店頭試飲イベントには、毎年参加しています。お客さまに直接商品の価値をお伝えできるチャンスであり、より納得感をもって、商品をおいしく飲んでいただくきっかけになっていると感じています。また、お客さまからの貴重なご意見も頂戴できます。普段から営業活動をしていて感じるのは、お客さまのリアルな声をお聴きする機会が少ないことです。店頭試飲イベントでは、「トマトジュースをなぜ飲まれているのか」逆に「なぜ苦手意識をもたれているのか」といった理由を聞くことができ、商談トークのリアリティが増したり、今後の商品開発のヒントになったり、営業担当にとって財産になるんじゃないかなと思っています。
※所属、役職は2024年取材当時のものです。