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トマトを使用したメニューが血糖値の上昇を抑制することを確認 ー カゴメと昭和女子大学の共同研究 ー

2004年8月24日

 カゴメ株式会社総合研究所(栃木県西那須野町)は、昭和女子大学との共同研究により、トマトおよびオリーブオイルを使用したメニューが、血糖値の上昇を抑制することを明らかにしました。本研究内容は 本年9月24、25日に開催される日本健康科学学会第20回学術大会において発表する予定です。

 トマトとオリーブオイルを共に使用したメニューは、手軽に購入・摂食でき、また夜食の定番としてよく登場するおにぎりよりも血糖値の上昇を抑制する上で効果的であり、このようなメニューはさまざまな生活習慣病の予防に役立つことが期待されます。
共同研究者 昭和女子大学 木村修一先生のコメント
 同じ食品でも、その調理の仕方などにより、血糖値の応答が異なることは知られていたが、日常的に食べる白米飯について検討して、興味ある結果を示したことは、食べ方における調理の意義の重要さを示唆するものである。
 食品企業が、健康を目的として自社製品の使い方について考察するようになるひとつのきっかけとなればよいと思っている。
 
研究概要
下記、各試験食品の摂取後の経時的な血糖値の増加量を測定し、*AUCによって比較した。

*AUC(曲線下面積):
経時的な血糖値増加量の面積で、
食品の血糖値上昇を比較する指標として用いられる。
研究成果1: トマトのクエン酸は血糖値の上昇を抑制する

1のAUCを100とした時の相対値で表示
比較試験食品
 1.白米飯200gと水200ml(対照)
 2.白米飯200gとトマト漿液200ml
 3.白米飯200gと0.35%クエン酸溶液
   (2に含まれるのと同濃度)200ml

⇒ AUCにおいて
2,3とも1に比べてトータルの血糖値の上昇を約20%抑制
研究成果2: 白米だけよりトマトやオリーブオイルを使ったリゾットとして摂取したほうが
         血糖値の上昇を抑制する

1のAUCを100とした時の相対値で表示
比較試験食品
 1.白米飯110g(対照)
 2.白米飯110gと完熟トマトと鶏肉のリゾット
   のソース

⇒AUCにおいて
リゾットとして摂取することでトータルの血糖値上昇を約30%抑制
研究成果3: おにぎりよりも、チキンライスやボロネーゼなどのトマト、オリーブオイルを
         使用した調理食品のほうが摂取後の血糖値上昇を抑制する

1のAUCを100とした時の相対値で表示
比較試験食品
 1.白米飯(対照)
 2.完熟トマトとたっぷり野菜のチキンライス
 3.完熟トマトのペンネボロネーゼ
 4.おにぎり(焼きたらこ)
 *炭水化物量をすべて50gになるよう各食
   品の摂取量で調整し比較

各比較試験食品の摂取量:
 1.白米飯132g(220kcal)
 2.チキンライス172g(267kcal)
 3.ボロネーゼ220g(320kcal)
 4.おにぎり134g(237kcal)

⇒AUCにおいて
4と比較して2,3は摂取時にトータルの血糖値上昇を有意に抑制、1との比較では約50%抑制
↓↓↓
これはチキンライスやボロネーゼ中のトマトやオリーブオイルなどが血糖値上昇を抑制したものと考えられる。
素材の組み合わせや調理の仕方によって、同じ炭水化物量でも血糖値の上昇を抑制できる。