コミュニティへの参画及びコミュニティの発展 東日本大震災への対応コミュニティへの参画及びコミュニティの発展 東日本大震災への対応

東日本大震災への対応

~カゴメの成長は社会の成長と共に~

カゴメグループは、「健全で、元気な日本があってこそ、企業の成長がある」と考えています。自分たちだけの成長を考えるのでなく、社会の成長に貢献することで、カゴメの企業価値の向上と持続的成長を確実なものにしていく、という考え方です。
東日本大震災は、東北地方を中心に日本各地に甚大な被害をもたらしました。カゴメの東日本にある一部の事業所や、野菜原料を供給いただいている東北の生産者の方々の多くも、震災による被害を受けております。カゴメグループは、「カゴメの成長は社会の成長とともに」という考えの下、被災者の方々や被災地で復興に携わる方々との「共助の絆」を結び、様々な活動を続けております。
特に、①農業復興、②地域再生を担う人材育成、③こころとからだの健康再生、に重点を置き、東北を中心とした被災地の復興に向け長く着実に取り組んでまいります。

農業復興

東北での農業復興支援と農業の6次産業化支援

東日本大震災による津波は、東北の農業にも大きな被害をもたらしました。
農業はカゴメと親和性が高いことから、カゴメは東北の沿岸部において農業振興につながる新たな農業法人による事業化を支援しています。
震災直後には、津波被害を受けた宮城県仙台市の沿岸部において、2013年7月に稼働を開始した大規模施設園芸団地(栽培施設面積2.8ha)の建設プロジエクトに参画し、事業構想づくりの支援をしました。
2013年からは南相馬復興アグリ株式会社(社長:半谷栄壽、本社:福島県南相馬市、当社出資比率12.5% )での生鮮トマト大規模施設栽培の立上げを支援し、2016年3月より出荷を開始しています。菜園施設の基本設計、栽培技術の提供に加え、産品の全量買取・販路形成を行うとともに、引き続き収量の拡大や品質の向上に向けた支援を継続してまいります。
また、トマトジュース原料となる加工用トマト生産において、岩手県、宮城県、青森県にて2013年度に4.77haであった栽培面積を2014年度には約4倍の20.17haへと拡大。沿岸部や内陸部において、行政や地域と共有できる価値である「契約栽培」という強みを活かしたジュース用トマトの産地化推進により、トマトジュース原料の国産化の拡大と同時に、農地保全・耕作放棄地活用・営農支援といった社会貢献を目指してまいります。

さらに、2012年8月に成立した株式会社農林漁業成長産業化支援機構法に基づき設立された、株式会社農林漁業成長産業化支援機構へ発起人として出資するとともに人材を派遣しています。国内外において農業が成長ビジネスとして注目される中、日本の「農」の発展につなげるべく、本ファンドを通じて、農業の6次産業化をさらに拡大高度化する取り組みを支援してまいります。

南相馬復興アグリ株式会社菜園イメージ図
南相馬復興アグリ株式会社菜園イメージ図

地域再生を担う人材育成

公益財団法人みちのく未来基金

2011年カゴメは、カルビー株式会社・ロート製薬株式会社とともに、宮城県仙台市に「みちのく未来基金」を設立し、震災遺児の進学の夢を支援する活動を開始しました。
東日本大震災によって親を亡くされた子どもたちの高校卒業後の高等教育進学のために、全国から寄附をいただき、入学から卒業までに必要な入学金と授業料の全額(年間上限300万円)を返済不要の奨学金として給付しており、震災当時お腹にいた子どもが大学(院)を卒業するまで、今後四半世紀にわたり長く支援を続けてまいります。
初めての奨学支援を行った2012年度の進学者は96名、その後は毎年約100名を迎え入れており、2017年までの対象者は計638名となりました。

2017年3月に、基金生と支援者の方が一堂に会する「みちのく未来基金第6期生の集い」を開催しました。進学を果たした6期生が将来の夢と希望を発表する一方、90名の先輩が大学・短大・専門学校を卒業して社会に羽ばたいていきました。
震災により過酷な経験をしてきた基金生ではありますが、「みちのく未来基金」を通じて、とてもアットホームな関係と雰囲気が作られています。基金では奨学金の給付だけでなく、基金生の心のケアも重視しており、親睦と交流を図るイベントを開催したり、進学後も1年に1度、面談の機会を設けるなどしてフォローしています。

第6期生の集い集合写真
第6期生の集い集合写真

将来の農業人育成

カゴメは、東北における将来の農業人育成に向け、農業高校でトマト栽培を通じた授業支援にも取り組んでいます。
2012年度から被災地の農業高校2校で授業支援への取り組みをスタートしました。被災地の農業高校に教材となる加工用トマト苗を配布し、トマトの露地・施設栽培、調理、加工および販売体験などの社会体験授業を提供することで、トマトの総合学習を通じて東北復興を担う未来の農業人の夢を応援しています。
2016年度は福島・宮城・岩手3県の8校に苗を提供し、3校で社会体験授業を実施しました。

農業高校への授業支援
農業高校への授業支援
カゴメの農業専門スタッフがトマト栽培授業を提供し、未来の農業人育成を支援しています。

心とからだの健康再生

皆で支え合う社会づくり

カゴメは食育に関するコンテンツを活用して、東北被災地向けの食育支援活動を2012年より開始いたしました。長びく震災の影響で、不自由な生活を余儀なくされている被災地の方々の健康な食生活や、子どもたちの健やかな成長を応援するため、カゴメ従業員が直接被災地を回って、食育支援活動を続けています。
福島・宮城・岩手各県の小学校、保育所や幼稚園を対象に、2012年度から毎年トマトジュース用トマト「凛々子」の苗を案内し、2016年度は約400施設で栽培体験を提供しました。また、40年の歴史をもつ「カゴメ劇場」のノウハウを活かして構成した東北被災地向けの食育公演「カゴメトマト劇場in東北」や、トマトと野菜の調理体験ができる「トマトキッチンカー」など、年間約50箇所を目標にカゴメ食育の強みを活かした価値ある復興支援活動を続けています。
なお、食育支援活動の実働スタッフは、カゴメ従業員および、地元東北の方々で構成し、被災地における雇用拡大につながる活動を行っています。

トマト劇場in東北
トマト劇場in東北
保育所や幼稚園を対象に、トマトや野菜の栽培や食事マナーなどを楽しい歌やダンス・クイズを通して勉強します。
トマトキッチンカー
トマトキッチンカー
保育所・幼稚園・小学校・仮設住宅などを対象に「トマトキッチンカー」が出動し、野菜クッキーやご当地ナポリタンなど、料理体験型の食育を進めています。