植育から始まる食育

カゴメは「植育」を通して感じるよろこびが、食への関心を培い生きる力を養う「食育」の始まりだと考えております。
野菜を栽培する、収穫する、収穫した野菜を調理するといった一連の “植育” 体験は、自然や食への知的好奇心や感謝の気持ちを育み、私たちの心と体を豊かにする様々な可能性を秘めています。これからも人々の暮らしと自然がひとつながりとなる社会を目指し、“植育から始まる食育”を推進してまいります。

りりこわくわくプログラム(1999年開始)

カゴメトマトジュース用トマト「凛々子R(りりこ)」等の栽培を通じて“植育から始まる食育”を体験していただく食育プログラムです。
「凛々子R(りりこ)」の苗は毎年全国の小学校や保育園、幼稚園に無償でお届けしています。
ワクワクいっぱいの栽培体験は子どもたちの野菜への関心を高め、収穫や調理までの一連の体験は、子どもたちに達成感とよろこびを醸成します。
凛々子Rの苗等を活用した食育活動は、農林水産省が主催する第7回食育活動表彰で「消費・安全局長賞」を受賞しました。
2023年度は全国1,168校の小学校や保育園等に対して67,584苗を提供しました。

おいしい!野菜チャレンジ(2018年開始)

カゴメと放課後NPOアフタースクールが、保護者・学校の共通の「困りごと」であり、野菜不足要因の1つである「食経験による野菜嫌い」の克服を目指して開発した共同食育プロジェクトです。2023年度(2023年4月~2024年3月)は、80回・95ヵ所で実施し、3,109名が参加しました。参加者アンケートでは、参加者の96%以上が「楽しかった」と回答し、好評を得ています。
野菜好きを対象に「野菜を好きになったきっかけ」を調査(カゴメ野菜定点調査2022)したところ、食べることをはじめとする、様々な野菜との触れ合い体験があることがわかりました。同プロジェクトは両社の知見・ノウハウを活かしたプログラムを通じて、子どもたちが野菜を知ることを楽しみ、野菜をもっと好きになることで、子どもたちの野菜の摂取意欲の向上や教育現場での残食などの問題解決に貢献します。

※本取り組みは、2019年には「キッズデザイン賞」を、2022年には農林水産省の第6回食育活動表彰で「消費・安全局長賞」を受賞しました。
※2018年度~2023年度までに約10,000名の小学生がプログラムに参加しました。

カゴメ野菜生活ファーム富士見(2019年開園)

カゴメ富士見工場(長野県)に隣接した広大な休耕地を有効活用して、「野菜のテーマパーク」をコンセプトとした「カゴメ野菜生活ファーム富士見」を開園しました。八ヶ岳の雄大な自然を背景に野菜の収穫体験ができたり、富士見工場では野菜ジュースの製造工程を見学できたりするなど、野菜が大好きになる体験ができます。また施設内のレストランでは、地元食材を使用したイタリアンをお楽しみいただけます。夏には、地域の小学生とともに、ひまわりの迷路をつくり、県内・県外の多くの観光客にお楽しみいただいていております。

野菜を好きになる保育園 べジ・キッズ(2019年開園)

カゴメが開園した「野菜を好きになる保育園 ベジ・キッズ」は、基本的な保育とともに、「五感で野菜と触れあえる食育」を実践しています。野菜に親しめるよう工夫された施設で、野菜を使った保育カリキュラムと野菜を取り入れた献立を毎日提供しています。「ベジ・キッズ」には園庭も花壇もありませんが、カゴメの家庭用園芸商品を活用し野菜栽培を保育に取り入れています。
また、野菜栽培保育を通してお子様の心身・思考の発達を支援するプログラムをキットで提供したり、オンライン事例共有会を開催するなど、子どもの成長と保育士のスキルアップの支援も行っています。
ベジ・キッズ等の食育活動は、農林水産省が主催する第7回食育活動表彰で「消費・安全局長賞」を受賞致しました。

不思議の畑のアリス(2022年開始)

カゴメのオリジナルストーリー「不思議の畑のアリス」は、好奇心いっぱいのアリスが、ミミズや微生物などのユニークで個性豊かな生きものたちと出会い、それぞれの役割やつながり、またいのちを循環させる神秘的なチカラがある不思議な畑の世界を知ることで、そこから生まれる自然の恵みをいただくことへの感謝の心が芽生えていく物語です。
畑の生きものや自然環境の不思議を、親子で楽しく冒険しながら学べる内容のデジタル絵本や、映像をWEBサイトからお楽しみいただけます。

不思議の畑とトマトの樹(2022年開始)

「植育から始まる食育」を広める取り組みとして、生命の不思議や力強さを感じる「トマトの樹」をテーマとした体験型イベントです。
頭上にトマトが実る「トマトの樹」の鑑賞や収穫体験、野菜を育てる楽しさや、野菜を身近に感じる体験コンテンツを通じて、野菜を育む畑や土への理解を深め、自然への好奇心や感謝の気持ち、野菜と暮らす楽しさをお伝えしています。

【参考】カゴメ劇場(1972年~2021年)

「カゴメ劇場」は2021年の公演をもって終了いたしました。これまで長い間、「カゴメ劇場」にご来場いただいた多くのご家族の皆様、および「カゴメ劇場」の開催に向けてご協力を賜ってまいりました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
食育劇「カゴメ劇場」は、1972年~2021年、未来を担う子どもたちの健やかな成長を願い開催してきました。この間、全国各地からのべ364万人のご家族を無料でご招待してまいりました。子どもの頃にカゴメ劇場を観劇していて、大人になって、今度は自分の子どもを連れて見に来た、という方も多くいらっしゃいます。
第40回(2012年)から第47回(2019年)は、東日本大震災遺児の進学支援のための奨学基金「公益財団法人みちのく未来基金」のチャリティとして開催。会場に設置した募金箱への募金に加え、有料チャリティシート及び当日会場で販売するカゴメ商品の収益金を寄付しました。また新型コロナウイルス感染拡大防止の為、オンライン(無観客のライブ配信)で開催した第49回(2021年)は、食育活動や子どもの貧困対策などに取り組む子ども食堂などの団体を支援する「カゴメみらいやさい財団」への寄付をご案内しました。

工場見学

「よい原料」と「よい技術」の最適な組み合わせによる、カゴメならではのモノづくりをご見学いただけます。またカゴメの契約農家で収穫したトマトやにんじんがジュースになるまでの様子をVR(バーチャルリアリティ)工場見学でお楽しみいただけます。