区分 | 課題 | 2025年のKPI | |
5. しくみのレベルアップ | 1)全従業員の環境に対する意識・行動の高揚 | ・全従業員に対する環境教育体制の確立 | 部門別環境教育実施 |
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・全社環境イベントの推進 | 全社・全事業所での活動実施 | ||
2)カゴメ環境マネジメントシステム(KEMS)の定着と継続的改善 | ・KEMSの定着と継続的改善(ISO14001認証維持) | 外部審査での再指摘件数 1件以下 |
カゴメは新入社員を対象とした環境教育を実施しているほか、全従業員の環境学習のための「環境教育テキスト」を作成し、従業員がいつでも閲覧できるようにしています。2019年からは国内全従業員を対象としたe-ラーニングを行い、自らの業務において環境に関して行うべきことが理解できるよう教育しています。
また、工場では環境全般の教育の他に、内部環境監査員教育、法規制の資格取得教育、水質・大気保全技術や廃棄物管理などの特定業務従事者に対する事故の未然防止や環境負荷低減のための教育を実施しています。
工場見学にお越しいただいたお客さまには、見学ルートの中でカゴメの環境への取り組みについてお伝えしています。近年は小学校の社会科見学の受け入れも多く、工場における廃棄物への取り組み・リサイクルの考え方を現場で説明する場合もあります。
カゴメグループは関連する環境法令を順守しながら事業を行っています。
国内・海外の各拠点において気候変動やエネルギー使用量削減などに関する法律や規制(国内の場合は「地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)」や「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)」など)や政策等を支持し、これらへの対応を適切に行っています。
一例として、カゴメは省エネ法における特定事業者であり、エネルギー原単位年平均1%削減の努力義務があります。毎年、事業場毎にエネルギー原単位削減目標を設定し、各種省エネ施策を展開することによりエネルギー原単位の削減を達成しています。省エネ法の事業者クラス分け評価制度(SABC評価制度)においては、4年連続でSクラス評価(目標達成)を維持しています。
2023年度は、基準・規制など、環境に影響する重大な事故および違反の発生はなく、罰金および処罰に関するコストは発生していません。
また、当社の事業活動において苦情やご指摘等があった場合は、いただいた情報を基にその都度、状況の確認と迅速な対応を行い、また、実施した対策についてご説明しています。
カゴメは事業所ごとの美化活動や植栽などの活動のほか、さまざまな環境保全活動に参画しています。
長野県の「森林の里親促進事業」制度を活用して、2015年8月8日に長野県富士見町との間で里親契約(カゴメが里親、富士見町が里子)を締結しました。富士見工場で使用している井戸水の水源となる入笠山山系の恵みに感謝し、入笠山(長野県富士見町)の一部の区域を「カゴメの森」と命名し、森林保全・整備活動を行っています。毎年の活動として、5月に植樹、7月に下草刈りを実施しています。あわせて、富士見工場では2005年度から富士見町主催の入笠山植栽ボランティアにも参加しています。
また、那須工場と総合研究所では、日本盆栽協会(那須野ヶ原支部)、塩那森林管理署と共同で、那須街道沿いの国有地の赤松林に赤松の苗を植樹する活動を2011年度から実施しています。地域の生態系保全に配慮し、同じエリアの赤松林で芽吹いた苗を育て、植樹しています。