野菜づくりは自然との対話。
失敗も楽しむくらいの気持ちで
取り組むのがおすすめです。
ただ、もちろんみなさんには
おいしい野菜を
たくさん収穫してもらいたいので、
よくある失敗と
対処法をまとめました。
Case 01 育てる場所の失敗
日当たりの良い場所で育てよう
Aさん
なんだかヒョロヒョロ。
葉の色が薄く、花も咲かず、
実も着かない…。
人間にとっては日当たりがよくてポカポカしたベランダも、野菜の苗の身長だと一日中日陰になっていることも。
小さな苗にもしっかり直射日光が当たる場所を選びましょう。
やさい博士
室外機の風が当たらないように
Bさん
ある日突然ぐったり枯れていた…。
家の中で一番日当たりの
いい場所なのに。
ベランダ栽培の場合によくあるのが、室外機による失敗です。
エアコンを使わない春は気づかなくても、梅雨時や初夏にエアコンを入れたとたんに、熱風で枯らしてしまうことも。
栽培場所として、室外機の前は避けましょう。
やさい博士
去年と違う場所に植えよう
Cさん
去年はうまく育った場所なのに、
なぜか今年はうまく育たない…。
同じ土なのにどうして?
多くの野菜は、同じ仲間(科)の野菜を連続して同じ場所で育てると生育が悪くなります。
これは、特定の病害虫が増えたり、土の栄養バランスが崩れるためで「連作障害」といいます。
例えば、トマトと同じ「ナス科」野菜にはナス・ピーマン・ジャガイモ等があり、これらの連作は避けます。
翌年は畑の場所を変えたり、プランターの土を入れ替えるなどしましょう。
どうしても場所を変えられず、どうしても来年もトマトを植えたい!という場合は、秋冬に別の科の野菜を植える、堆肥を多めに施用するなどすると少しは連作の影響を和らげることができます。
やさい博士
Case 02 植える容器の失敗
たっぷりの土が入る鉢で
Dさん
家に余った植木鉢があるから
それに植えればいっか。
ちょっと待ってください!
トマトの成長には、根がしっかり張れるだけの土の容量が必要です。
最低でも1株当たり土が15リットル以上入る野菜用のプランターか、直径30cm(10号鉢)以上の容器を選びましょう。
やさい博士
植える本数は成長を想像して
Eさん
苗が小さいうちは寂しそうだから、
プランターにたくさん植えちゃった…。
気持ちはわかります。でも、トマトは成長するととても大きくなる植物。大きく成長した姿を想定して、植える本数を決めましょう。
40リットル入りの野菜用プランターなら2株までです。
花用の細長いプランターは、浅くて支柱も支えづらくトマト栽培には不向きです。
やさい博士
Case 03 お手入れの失敗
水やりは欠かさずに
Fさん
水をやらない方が甘くなるって
聞いたから水をやらないでいたら、
トマトのお尻が黒くなってしまった。
よく聞くお話です。
水分を制限してストレスを与えると甘くなるのは確かですが、緻密な水やり管理が必要で、プロの農家でも難しい技術。
水分が少ないとカルシウムが吸収できずお尻が黒くなる「尻腐れ」という生理障害が起きやすく、極端な水切りでは枯れてしまうこともあります。
ちゃんと収穫を楽しむためには、しっかり水やりをしましょう。
やさい博士
将来の姿に見合った長さの支柱を
Gさん
トマトが支えを失って
ぐにゃっと折れてしまった…。
トマトは自立できないので支柱に誘引して支えてあげる必要があります。
3か月でおよそ150〜180cmに成長しますので、それに見合った長さの支柱を選びましょう。
やさい博士
芽かきは大事
Hさん
どんどん枝分かれして
モサモサと収拾がつかなくなった…。
たくさん実は付くけど、美味しくない。
それは芽かき不足が原因かも。
葉の付け根から出てくる「わき芽」はしっかり取り除き、栄養を果実に集中させましょう。
また、風通しをよくしてあげることは病気の予防にもなります。
やさい博士
茎が折れてもなんとかなる
Iさん
誘引しようとして、
茎を折ってしまった…。
心も折れそうになりますが、あきらめないでください!
マスキングテープ等で動かないように固定してあげれば、たいていちゃんとくっつきますよ。
行灯仕立ての誘引作業は、茎が固くなっている水やり直後ではなく、茎が若干しなってるお昼過ぎなどに行うと良いでしょう。
やさい博士
Case 04 収穫直前の失敗
実割れを防ごう
Jさん
雨が降ったら、
せっかくのトマトが
全部割れちゃってがっかり…。
急激に水や養分を吸ったことによって皮がはじけてしまう「裂果」という現象です。
ビニール等で屋根を作って雨除けをするのがベストですが、露地栽培ならビニールマルチを張っておく、プランターなら雨が降る前に株元をビニールで覆っておくなどしましょう。
「ぷるるん」シリーズなど、実割れしにくい品種を選ぶのもいいでしょう。
やさい博士
おいしいときに食べよう
Kさん
赤い実がかわいいし、
できるだけ完熟させた方が
美味しくなりそうだから採らずにいたら、
あれ?花も咲かないし
なんだか元気がなくなってきたなぁ。
たくさんの子供を抱え続けることはトマトにとってとても負担で、
徐々に花も咲かなくなり、弱ってしまいます。
色づいたトマトは、どんどん収穫してあげましょう。
やさい博士
犯人は誰だ!?
Lさん
せっかく食べようと
楽しみにしていたトマトが
ある朝すっかり無くなっていた…。
鳥に食べられたのかもしれません。
鳥はおいしいトマトを見分ける力が優れているので、あなたのトマトはおいしいトマトとして選ばれたのかも!
でも悔しいので、熟したトマトは早めに採る、鳥よけグッズやネットで防ぐなど対策しましょう。
やさい博士


