実際にベジチェックを体験!食の施策の可能性~平井孝幸さんへインタビュー③~

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こんにちは!カゴメの健康経営アドバイザーの湯地高廣です。

健康経営の第一人者である平井孝幸さんへのインタビュー。今回が最終回となります。


第三弾のテーマは、『食の施策の可能性』。平井さんのベジチェック測定結果も大公開です!

プロフィール:平井孝幸さん

株式会社イブキ代表取締役
慶應義塾大学卒業後、ゴルフ事業で起業。2011年にDeNAに入社。15年から、働く人のパフォーマンスアップやウェルビーイングをテーマに健康経営を開始。19年、20年に経済産業省と東京証券取引所から評価され、健康経営銘柄を獲得。近著に「仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること」

いま、健康経営で取り組むべきコト。

―こんにちは!今日もたくさんお話しできると嬉しいです。

 早速ですが現在、新型コロナウイルス感染症などで働く環境もかなり変化していますが、いま、特に健康経営にて取り組むべきと

 考えられているものはありますか?

 

在宅勤務の浸透などにより通勤時間が減り、自宅にいる時間が増えた人は多いのではないでしょうか?運動不足によるメタボ傾向や、会社での雑談などのコミュニケーションが減ることによるメンタルへの課題、そこから睡眠の質が低下、などは考えられます。

また、食の面でも間食が増えがちというのは耳にします。会社にいると人の目が気になって間食をしながら仕事はしづらいですが、

家だと誰の目も気にせず食べ続けることもできてしまいますよね。

 

―確かに周りの目が無いと食べ続けてしまうというのは、あるあるかもしれませんね。

 余談ですが最近、野菜と果物の摂取量が多い人は、自己効力感が高く精神的苦痛のレベルが低いことが示唆された、という論文を

 発見しました。

 在宅で間食を続けてしまいがち、という方は野菜や果物をたくさん食べると良いかもしれませんね。

 

そんな論文があるのですね。

そういえば、私は野菜とそばが大好きでたくさん食べていますが、あるテストで欧米人レベルに自己効力感が高いと言われたことが

あります。

個人的な感覚ですし、遺伝などほかの要因もあるかもしれないですが、面白い研究ですね!

 

※自己効力感:心理学用語のひとつ。何らかの課題に取り組むときに困難な状況であっても、「自分は対処できる」と自分に対して確信、自信といったイメージが

       持てることをいう。カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した言葉で、「自己効力感」があることによって人は物事に前向きに取り組み、

       困難にも耐えられるようになるといわれている。

 

―はい、個人的にもポジティブと言われることが多いので、面白いと感じています。

もうひとつ質問なのですが、そんなコロナ禍でもすぐ使えて役立ちそうな、平井さんがおすすめしたい食に関する情報はありますか?

 

食事の際に最初に野菜を食べる、ベジタブルファーストです。

同じ内容の食事でも、野菜を先に食べるだけで、食後血糖値の上昇が緩やかになると言われています。

 

働く中でこれが関係してくるのが、食後の眠気です。私の場合、血糖値の上昇が緩やかになることで眠気だるさを抑えやすいことがわかりました。

 

在宅勤務など、周りの目が無い中で午後の勤務は眠くなりがちな方も、出社していて人知れず眠気を感じている方も、食べる順番を変えるだけで対応できるかもしれなく、一度試してみるとよいかもしれません。

なお、長期的に食後血糖値が急に上がるような食事を続けていると、インスリンが糖を処理しきれなくなり、余った糖が中性脂肪として蓄積されてしまい、肥満やメタボの原因となることもありますよ。

 

―ベジタブルファーストは、野菜ジュースでカゴメも研究しており、200mlを30分前に摂取することで、最も効果的に血糖値の上昇を

 抑えることが明らかになっています。

 食べる順番を変えるだけ、というのが取り組みやすいですよね。

 

さて、今日は最後に、カゴメの健康サービス事業の中でも人気商品のひとつ、手のひらを数十秒当てるだけで野菜摂取量が推定できる機器、「ベジチェック(R)」を体験していただければと思います。

カゴメは健康サービス事業として、健康経営サポートサービスをご提供しています。「ベジチェック」以外には、例えば管理栄養士による健康セミナーや、アプリ、eラーニングなどを取り扱っており、このラインナップは、行動変容理論に基づいた設計になっています。「意識を変える、行動も変える」こと。これがカゴメの健康サービス事業のキーワードです。また、食育活動などの知見を活かすことで、楽しいということにも重きを置いています。

実測!「ベジチェック」

―では、早速測定してみましょう!

 

(数十秒後)...結果は、野菜摂取レベル7.2、推定野菜摂取レベルは350g以上!素晴らしい結果ですね。農家さんから野菜を送っていただくことも多いとのこと、生産者様も喜んでいますね!

ベジチェック、面白いですね。これはどんな原理なのでしょうか?

 

―皮膚に蓄積されたカロテノイドをもとに推定しています。

 詳細には、センサーからLED の光を照射し、皮膚中の物質に反射して返ってくる光を読み取り、センサーの信号を独自のアルゴリズムで

 読み替えて、野菜摂取レベルおよび推定野菜摂取量を算出しています。

 このアルゴリズムは、カゴメが1,000 人以上の従業員を対象に行った食事調査と皮膚のカロテノイドなどの測定データをベースに開発

 したんですよ。

 

そうなのですね!実際に測定された皆さまはどのような反応をされているのでしょうか?

 

―「自分は野菜をとっている“つもり”だった、というギャップに気づいた」、「食生活を振り返る良い機会になった」という声が多い

 です。

 1,2ヵ月後に再測定する機会のある場合は、その期間に食生活の改善を図ってリベンジを果たす方も多いです。変化が目に見えてわかる

 のはポイントだと思います。

 測定回数ものべ20万回を超えて、多くの人の動機づけに寄与できているのは嬉しいですね。

 

毎日サラダを山盛り食べ、野菜ジュースを飲んでいるので自信はありましたが、これでしっかり証明されて良かったです。

 

―いやぁ~盛り上がりましたね。3回のインタビューありがとうございました。 最後に、メッセージなどありましたらお願いします!

 

そうですね、健康経営担当者の皆さまに向けては、健康経営を進めていくうえで、社員の食生活改善・野菜摂取量増加は大きな柱になると感じています。アプローチは多種多様です。始めの一歩に悩んでいる際は、まずは詳しい人たちに相談しながら取り組んでいただければと思います。

ただ注意が必要なのは、健康を目的にすると従業員の興味を惹けない可能性があるということです。どのようにすれば従業員の皆さまが楽しみながら、会社の食文化をより良く構築できるのか、ここは忘れずにぜひ考えていただきたいです。

 

また、日々働いている方には、ワークパフォーマンスを最大限に発揮することにもっと関心を持ってもらえたらなと思っています。プロスポーツ選手が自分の成果最大化のためにコンディションを万全に整えているように、コンディショニングは誰でもできることです。私は自分のコンディションをしっかり整えることが一番のビジネスマナーと考えているため、共感される方はぜひ、プロフィール記載の私の著書も読んでみてください。

従業員のプレゼンティーイズムをゼロにしたいという人事の方にもおすすめです。

 

―おわりに―

全3回、ご覧いただきありがとうございました。

もう少しここが聞きたい、私の会社でもベジチェックを試してみたい!などございましたら下記お問い合わせからぜひご連絡くださいね。

「Happy Wellness!」

 
参考資料
・Dominika Gla,bska et al.,Fruit and Vegetable Intake and Mental Health in Adults: A Systematic Review,nutrients,2020,12(1): 115
・カゴメHP ベジタブルジュースファーストのススメ
 
 
 
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このコラムの著者

監修:カゴメ株式会社 健康経営エキスパートアドバイザー 湯地 高廣の画像

監修:カゴメ株式会社 健康経営エキスパートアドバイザー 湯地 高廣

2004年カゴメに入社。営業、商品企画、マーケティング、および新事業に携わるなど、社内の業務をマルチに経験。また、社外とのコンソーシアム活動・地域の街づくり活動などにも精力的に参加。健康経営エキスパートアドバイザーとして、企業の健康経営の支援を行っている。

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