業種・職種で違う!働き方に寄り添った健康施策とは?~営業・工場・管理部門など…ダイバーシティを意識した働き方~

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こんにちは。カゴメの管理栄養士の杉本 優子です。

新型コロナウイルス感染症の影響が出始めて1年以上。皆さまの働き方は変化しましたか?私自身、在宅勤務やリモートワーク、フレックスタイムなど、働き方に関するさまざまな単語を耳にするようになったと感じています。また、同じ会社でも職種によってさまざまな働き方がありますよね。

今回のコラムでは、業種・職種で異なる働き方の特徴を踏まえた健康施策についてお話しします。

職種ごとの健康状態の特徴

早速ですが、下記の図をご覧ください。

働き方を大きく4象限に分け、健康状態の特徴を記載した図です。

①管理部門・事務系など

特徴

デスクワークが多い働き方です。自分で生活のリズムをつくりやすいので、大きな病気は少ないですが、目の疲れや足のむくみ、運動量が少ない傾向があるため肥満などが健康課題として考えられます。

対策

無意識のうちに同じ姿勢をとり続けてしまいがちなので、時間を決めて休憩タイムをとる啓蒙や、仕組みづくりなどがおすすめです。

 

②営業職・サービス業・接客業・システムエンジニアなど

●特徴

顧客が第一優先となる行動をすることが多くなるため、一定の生活リズムを維持しにくい傾向があります。特に食事に関して早食いやファーストフードが多くなるなど、食生活が乱れやすく食後の血糖値の急上昇など、メタボや糖尿病に繋がる健康課題が考えられます。

対策

顧客が第一優先となってしまいがちなので、企業全体で職場環境を改善する必要があります。健康的な食事を選択できる環境サポート(食堂メニューのリニューアルや、朝食提供、野菜飲料の提供など)に加え、セミナーやeラーニングでの健康リテラシー向上による動機づけや、健診結果や測定機器の活用による自分の罹患性の認知も行えると、自走した管理がより促せます。

 

③非管理部門・工場系など

特徴

体を使って作業することが多く、一般的に高塩分、高カロリーの食事や弁当を好む傾向にあります。そのため、高血圧や肥満のリスクが高いことが特徴です。また、同僚の生活習慣の影響を受けることも少なくありません。

対策

高塩分、高カロリーの食選択傾向を修正するためには、食リテラシーの向上が重要です。②同様、セミナーやeラーニングでの動機づけに加え、その内容と連動した、食品メニューへの塩分含有量の表記などの環境サポートも行うと良いでしょう。

また、事業所全体で食事に関心を持てるような雰囲気づくりも大切ですね。

 

④夜勤のある業務

特徴

職種により生活のリズムがつくりにくい場合も多く、食事時間が不規則になるという健康課題が挙げられます。夜勤明けの就寝前に飲食をしがちであるため、脂質異常症や高血糖といったリスクが高くなる傾向にあります。昼夜逆転の生活となるため、夜勤明けの飲酒が習慣化している人もおり、脂肪肝などの肝機能障害にも注意が必要です。

対策

職種による勤務形態もさまざまなので、一概に正解を記載することは難しいですが、個々人の勤務形態や実態に合わせて最適なあり方を示し、環境も整備することが大切です。

例えば、交代制勤務ではどうしても食事の時間が乱れてしまいますが、勤務実態に合わせ可能な限り食事の時間が大きく崩れないようにすること、夜間遅くの食事摂取が避けられない場合はバランスの良い食事をとれるようにすること、などが考えられます。

新型コロナウイルス感染症での変化

内閣府の「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」では、下記のような結果が出ています。

・感染症拡大前に比べて仕事への向き合い方などの意識が変化した、との回答が5割超。

・(仕事と比べて)生活を重視するように変化した、との回答が約5割。

・20歳代では職業選択、副業などの希望が変化した、との回答が5割超。

 

理由は収入の減少やワークライフバランスの変化。

今までよりも、生活スタイルや今後の働き方を考える機会になっていることが分かります。そして、健康であることの大切さを実感するようになりました。

環境が大きく変わる中、従業員の希望する働き方でワークライフバランスを整えるためにも、健康的な生活習慣でパフォーマンス良く働ける環境整備は企業にとって重要になってきそうですね。

カゴメの健康サービス事業では、食を入り口に健康経営をサポートするサービスをご提供しています。

業種や職種ごとのお悩みに応じたプログラムカスタマイズや、シフト制など勤務時間が異なる働き方に対応した施策、全国に事業所がある場合の施策など、さまざまな提案の切り口がございます。

ぜひ、下のお問い合わせからお気軽にご連絡ください!

 
参考資料
・ 東京商工会議所 健康経営アドバイザー・エキスパートアドバイザー共通テキスト
・ 経済産業省 健康経営湯量法人 取り組み事例集 令和2年3月
・ 厚生労働省 eヘルスネット 交代制勤務者の食生活に関する留意点
・ 内閣府 新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査
 
 
 
 
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このコラムの著者

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士 杉本 優子の画像

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士 杉本 優子

1998年カゴメに入社。健康サービス事業を立ちあげ、「野菜と生活 管理栄養士ラボ」ブランドマネージャーを務める。20年以上の実務経験を誇るカゴメ管理栄養士のエースの一人。これまで2万人を超える方へ料理教室や講演を実施、メニュー開発も得意とする。2020年からは「特定保健指導事業」を新規事業として立ち上げ、管理栄養士の教育にも従事している。

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