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カゴメ、中国での合弁事業に着手~野菜飲料生産販売会社を設立~

2005年7月11日

 カゴメ株式会社(本社:名古屋市中区錦3丁目14番15号 代表取締役社長 喜岡浩二)は、中国最大手の食品事業グループである康師傅控股有限公司(かんしーふこんくうゆうげんこんす)(本部:中国天津市 董事長(とうじちょう)魏應州(ぎおうしゅう))の100%子会社である康師傅飲品(かんしーふいんぴん)(BVI)有限公司(ゆうげんこんす)(本社:天津市 登記地:英国領バージン諸島 董事長(とうじちょう)魏應州(ぎおうしゅう)) 以下康師傅(かんしーふ))、ならびに伊藤忠商事株式会社(本社:東京 代表取締役社長 小林栄三 以下伊藤忠)と中国における『可果美』(カゴメ)ブランドによる野菜・野菜果実飲料の生産販売を行う合弁会社を設立することで合意し、7月11日合弁契約を締結いたしました。3社の合弁による新会社への出資比率は、カゴメ61%、康師傅29%、伊藤忠10%であり、資本金は9百万米ドルとなる見込みです。
 中国は13億7千万人もの人口を擁して高い経済成長を維持しており、安定成長を維持すれば市場潜在力は計り知れないものがあります。中国の主要都市の中では上海が年間所得5万元以上の野菜・野菜果実飲料の有効購買人口が多く、小売業の組織化率も進んでおり、最も市場性が高い都市であります。その上海においては、食生活の急速な北米化による野菜・穀物摂取量の減少、がん・脳疾患などの生活習慣病、肥満の増加などから健康維持・増進に対する関心が高まってきております。飲料市場に注目いたしましても有糖高カロリー飲料の敬遠、無糖飲料に対する嗜好性の高まりなど、健康市場が形成されつつあると言えます。カゴメが提供する「野菜飲料」「野菜果実飲料」は日本と同様「日々の食生活を通じて自分の健康は自分で守る」という意識や行動をサポートする飲料として中国市場で受け入れられる可能性が高いと判断いたしました。

  カゴメは、日本で培った野菜・野菜果実飲料に関する経営資源やノウハウを投入し、中国国内最大級の食品事業を展開する康師傅、ならびに原料調達、物流機能を有する伊藤忠とのパートナーシップで、上海のチルド温度帯の野菜・野菜果実飲料市場より参入いたします。このため、2006年春の商品発売を目指して、上海市内での営業拠点の開発及び、康師傅の子会社である杭州味全食品有限公司(くいしゅうみぜんしょくひんゆうげんこんす)内でのチルド飲料工場建設に着手いたしました。

  また、ドライ温度帯での『可果美』ブランド野菜・野菜果実飲料については、中国有数の飲料事業会社である、康師傅グループの康師傅飲品(かんしーふいんぴん)控股有限公司(こんくうゆうげんこんす)(アサヒビール株式会社、康師傅、伊藤忠の合弁会社)に商品の製造・販売を委託して、展開いたす予定です。

  価値ある商品と体内環境正常化キャンペーンによって新しい需要を創造し、中国での『可果美』ブランドの確立を図ります。

 

合弁会社の概要
(1)社名可果美杭州食品有限公司(かごめくいしゅうしょくひんゆうげんこんす)
KAGOME (HANGZHOU) FOODS CO., LTD.
(2)代表者董事長 浅野 正心(就任予定)
*カゴメ(株)取締役執行役員中国事業推進室長
(3)所在地中華人民共和国杭州下沙経済技術開発区
(ちゅうかじんみんきょうわこくくいしゅうしあさけいざいぎじゅつかいはつく)
(4)市場導入予定2006年 春
(5)事業内容チルド、ドライ温度帯の野菜飲料、野菜果実飲料の開発、生産、販売
(6)決算期年1回 12月
(7)従業員数120人
(8)資本金9百万ドル
(9)株主構成カゴメ株式会社     61%
伊藤忠商事株式会社   10%
康師傅飲品(かんしーふいんぴん)(BVI)有限公司(ゆうげんこんす)29%
(10)事業計画上海のチルド・ドライ飲料に参入し、2010年までには、他の沿海部の主要な都市への市場拡大を計画しております。