2012年3月2日
平成24年3月期第4四半期において特別利益及び特別損失を計上することとなりましたので、平成23年7月21日に公表した平成24年3月期(平成23年4月1日〜平成24年3月31日)の業績予想のうち個別業績について下記のとおり修正し、お知らせいたします。なお、連結業績予想について変更はございません。
配当金につきましては、今回の業績予想の修正による変更はなく、1株につき年間15円を据え置く予定でおります。株主優待制度につきましても変更はございません。
記
(1)連結 | (単位:百万円、%) |
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 | |
---|---|---|---|---|---|
前回発表予想 (A) | 178,000 | 7,600 | 8,100 | 3,300 | 33.18 |
今回修正予想 (B) | 178,000 | 7,600 | 8,100 | 3,300 | 33.18 |
増減額 (BーA) | ー | ー | ー | ー | ー |
増減率 (%) | ー | ー | ー | ー | ー |
(ご参考)前期実績(平成23年3月期) | 181,304 | 7,978 | 8,389 | 2,473 | 24.87 |
(2)個別 | (単位:百万円、%) |
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 | |
---|---|---|---|---|---|
前回発表予想 (A) | 159,000 | 9,400 | 9,900 | 5,300 | 53.28 |
今回修正予想 (B) | 159,000 | 9,400 | 9,900 | 4,100 | 41.22 |
増減額 (BーA) | ー | ー | ー | ▲1,200 | ー |
増減率 (%) | ー | ー | ー | ▲22.6 | ー |
(ご参考)前期実績(平成23年3月期) | 164,361 | 8,867 | 9,261 | 3,436 | 34.55 |
当社は現在、7つの国内事業と4つの海外リージョンという11のセグメントで経営管理をしております。生鮮野菜事業のように黒字化が達成できたセグメントがある一方で、欧州リージョンのように赤字構造が続いているセグメントもあります。今般特に構造的な問題を抱えている海外子会社について、リージョン全体でのシナジーの強化、機能の再構築を行なうことで業績の改善を目指すことと致しました。あわせて当社グループの不動産管理についてもその機能を集約し効率化を図ることといたしました。これにより発生する特別損益は以下の通りです。
(1) ベジタリアの減損損失の計上
ベジタリア株式会社(Vegitalia S.p.A.以下ベジタリア社)は平成20 年9月に当社が発行済株式を全数取得し子会社化するとともに、現地に当社執行役員を派遣し抜本的な経営再建に取組んでまいりました。平成22 年度には新たな中期事業計画を立案しキャッシュフロー黒字化を目指して努力してまいりましたが、世界的な不況による欧州での経営環境悪化やエネルギーコストの上昇などの影響により、現行のビジネスモデルでの黒字化は困難であるとの判断を致しました。このような状況の中、固定資産の回収可能性を検討した結果、減損損失を認識することといたしました。
欧州リージョンについては、「欧州統括事務所」を設立し、リージョン全体での機能再構築とシナジー強化を企画設計することで業績の改善を目指します。例えば、事業を素材起点から顧客およびメニュー起点へと転換した場合に、グローバル業務用顧客への幅広い対応や、グループ内各社間での適切な役割分担を通じた連携の高度化が期待できます。欧州隣接地域での市場開拓あるいは新たなビジネスモデル開発のためのM&A 等に向けた基礎的活動も行います。
以上により、連結では固定資産の減損損失として946百万円の特別損失を、単体では子会社株式の評価損等により2,657百万円の特別損失を、それぞれ計上することといたしました。
(2) 可果美(杭州)食品有限公司の減損損失の計上
可果美(杭州)食品有限公司(以下、可果美(杭州))は平成17年に現地企業との合弁で設立し、以来、中国において野菜飲料の普及に取組んでまいりました。マーケティングの現地化による新商品の導入などにより野菜飲料の拡大に向けて芽はでてきているものの、現状のチャネル構造・商品構成では平成24年の黒字化という業績目標は達成困難であると判断し、事業計画を見直すとともに、減損損失を認識することと致しました。可果美(杭州)については、偏重したチャネル構造の是正、新規チャネルの開発、チャネルに適した商品の開発・販売を行なってまいります。それと同時に、アジア事業カンパニーにおいてリージョン全体を俯瞰し、今後のアジア事業を見据えた経営資源の配分を行なってまいります。
以上により、連結では固定資産およびのれんの減損損失として430百万円の特別損失を、単体では子会社出資金の評価損等により2,332百万円の特別損失を、それぞれ計上することといたしました。
(3) カゴメ不動産株式会社に対する土地の売却
当社グループの不動産については、現状、当社が保有するものとカゴメ不動産株式会社などグループ会社が保有するものとが混在しております。今後、当社グループが所有する不動産については、その活用・管理をカゴメ不動産株式会社に一元化することが最も効率的であると考え、当社が保有する不動産のうち事業として活用できる物件については、順次カゴメ不動産株式会社に売却することと致しました。この一環としてまずは平成24年中の開発を予定しております東京都狛江市の土地(カゴメ物流サービス多摩川物流センター跡地)を3,190百万円で売却致します。以上により、単体では固定資産売却益として3,105百万円を計上することといたしました。
(4) 繰延税金資産
平成24 年3 月期決算にて、繰延税金資産の評価替えを行います。これによる業績への影響は、2,210百万円の税金費用のマイナス(当期純利益の増加)となる予定です。
これらの増減益要因を加味すると、結果として連結業績予想を修正するには至りませんでした。
上記の業績等は、現時点における入手可能な情報に基づいて算出しておりますが、今後の様々な要因により、業績予想とは異なる結果となる可能性がありますことをご承知おきください。
(1) Vegitalia S.p.A.の概要
商号 | Vegitalia S.p.A. (ベジタリア株式会社) |
代表者 | 住友 正宏 |
所在地 | Zona industrial del Fullone-87018, San Marco Argentano (CS) Italy |
設立 | 平成15年9月 |
商業生産開始 | 平成18年8月 |
主な事業の内容 | 冷凍グリル野菜の製造・販売 |
決算期 | 年1回 12月 |
従業員数 | 182名 (平成21 年12 月末現在、臨時社員を含む) |
主な事業所 | 本社及び工場 |
資本金 | 13百万ユーロ |
株主構成及び所有割合 | 当社100% (平成20 年9 月に100%子会社化) |
(2) 可果美(杭州)食品有限公司の概要
商号 | 可果美(杭州)食品有限公司 |
代表者 | 杉山 喜久雄 |
所在地 | 中華人民共和国浙江省杭州市経済技術開発区4 号大街27 号 |
設立 | 平成17年8月 |
主な事業の内容 | 野菜飲料の製造販売 |
決算期 | 年1回 12月 |
従業員数 | 123名 (平成23 年12 月末現在、臨時社員を含む) |
主な事業所 | 本社及び工場 |
資本金 | 25.1百万米ドル(平成23 年12 月末現在) |
株主構成及び所有割合 | 当社70.24% |
(3) カゴメ不動産株式会社の概要
商号 | カゴメ不動産株式会社 |
代表者 | 蟹江 信孝 |
所在地 | 愛知県名古屋市中区錦3丁目14番15号 |
設立 | 昭和36年4月 |
主な事業の内容 | 不動産業、保険代理業 |
決算期 | 年1回 2月 |
従業員数 | 25人(平成23年12月末現在、臨時社員を含む) |
主な事業所 | 本社及び他2事業所 |
資本金 | 98百万円 |
株主構成及び所有割合 | 当社100% |