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令和3年度健康経営度調査のポイントを解説!~昨年度からの変更点と狙いに着目~

こんにちは!カゴメの健康経営アドバイザー・管理栄養士の山口 彩夏です。

9月に入りまだまだ暑いですが、秋の声も聞こえてきた今日この頃。いかがお過ごしでしょうか?


今回のコラムは、先日公開された「令和3年度健康経営度調査」についてです。

新たに変更・追加された部分に注目することはもちろん、全体的に変更されたその背景も踏まえてご説明させていただきます。

調査票の変更点① ~フロー・スケジュール~

①申請書提出までのフローの効率化・調査票の質問数の減少  

下の表のとおり、申請書提出までのフローが効率化され、質問数も削減されました。

②スケジュールの変更  

こちらも下記の表のとおり、変更されています。

大規模法人部門に関しては、フィードバックシートの送付時期が後ろ倒しになるため、次年度の対策検討時期が短くなってしまうこと、

中小規模法人部門に関しては、申請受付期間が昨年より短くなっているので、提出が遅れてしまわないようにすることに注意が必要です。

調査票の変更点② ~認定要件・回答必須項目に関する新たな設問トピックス~

③特定健康診査・特定保健指導の実施率の把握  

特定保健指導実施率向上のための事業主側の取り組みに加え、新たに特定健康診査・特定保健指導の実施率の把握に関する質問が

追加されました。  

※第3回 健康投資WG資料の素案では、自社の実施率の回答を認定要件の条件としていましたが、法人単位の実施率の即時算出が困難な

 状況を鑑みて今年度は聴取しない形となりました。


新型コロナウイルス感染症の対応  

今年度から、新たに下記4つの切り口で質問が追加されました。

 ・感染者発生などの非常事態下の事業継続体制    

 ・感染予防のための職場環境整備  

 ・感染予防のための接触回避のための勤務ルール    

 ・ワクチン接種  

また、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で企業が実施できなかった取り組みへの救済措置が行われていましたが、今年度は撤廃と

なりました。予定をしていたが、新型コロナウイルス感染症により中止となった取り組みの回答はできません。

ただし、一般定期健康診断受診率の算出のみ、健診機関の都合(予約が取れないなど)によりやむを得ず2021年度の受診になってしまった

場合に限り、2020年度の健診受診者数に含められます。(受診していない場合は不可です)


⑤喫煙対策

受動喫煙対策に関する質問に加え、新たに従業員の喫煙率を下げる取り組みに関する設問が追加されました。

選択肢としては、たばこの健康影響についての教育や、喫煙率を下げることを目的とした継続的な保健指導、喫煙に関する社内ルールの

整備などがあります。


⑥情報開示の促進

新たな回答必須項目として、評価結果(フィードバックシート)または一部設問(下記)の回答を“開示可“とすることが追加されました。

なお、開示は、ホワイト500または優良法人に認定された場合のみ/ホワイト500に認定された場合のみ、と指定をすることもできます。


~開示される情報~

 ・評価結果(フィードバックシート)  :サンプルはこちら (令和3年度健康経営度調査 結果サマリー)

 ・健康経営の戦略          :健康経営で解決したい経営上の課題と、健康経営の実施により期待する効果について

  ※下記は令和3年度健康経営度調査の該当設問記入例です。

・情報開示媒体のURL        :最も一元的に記載している媒体のURL

・効果検証             :昨年度までの健康経営の実施の効果検証に関する、施策内容・結果・効果検証結果について

 ※下記は令和3年度健康経営度調査の該当設問記入例です。

情報開示に関しては上記必須設問以外にも、令和3年度健康経営度調査で新たに触れられている箇所があります。

例えば、  

 ・「健康経営で解決したい経営上の課題」と、「期待する効果」「具体的な取り組み」の繋がりを図示したものを公開しているか

  (健康経営戦略マップがツールとして紹介されています)   

 ・健康経営の推進に関して、会社全体の目的・体制・戦略・内容・結果・効果・実測値を開示しているか  などの設問がありました。


調査票全体から見ても、情報開示は今年度の健康経営度調査の大きなポイントとなりそうですね。

これには、経済産業省によるアンケート「ESG投資に関する運用機関向けアンケート調査」にて、情報開示が大きな課題となった背景が

あります。健康経営銘柄2021選定企業48社に関しては、すでに同意を得たうえで令和2年度のフィードバックシートが公開されているので、そちらも参考にしてみると良いかもしれません。


⑦自社従業員を超えた取り組み  

取引先の健康経営の取り組みの把握に加え、支援・対外公表が評価項目に追加されました。  

また、今年度の評価には使用されませんが、企業活動や商品・サービスを通じた社会全体の「健康」に対する貢献に関する設問も新たに

設けられました。こちらに関しても、対外公表している場合はURLの記載が求められています。

おわりに

いかがでしたでしょうか?毎年少しずつ変化点のある健康経営度調査。本コラムが皆さまの一助となれますと幸いです。

なお、カゴメの健康サービス事業では、従業員の皆さまの日々の健康増進のサポートはもちろん、健康経営顕彰制度の取得にもご活用いただけるサービスをそろえています。

下の表に、今年度の健康経営度調査にご活用いただけるサービスをまとめました。ご興味のある方はぜひ下のお問い合わせからご連絡くださいませ!

お問い合わせ

監修:カゴメ株式会社 管理栄養士 健康経営アドバイザー 山口 彩夏

2016年カゴメに入社。カゴメの健康サービス事業立ちあげメンバー、かつ、「野菜と生活 管理栄養士ラボ」結成時からのメンバー。入社以降、メニュープロモーション提案や食育活動に携わり、北海道から九州まで幅広いエリアでの講演経験を持つ。現在は企画・広報を担当。

参考資料

・経済産業省 健康経営優良法人の申請について

・日経リサーチ 健康経営優良法人認定事務局 令和3年度 健康経営度調査 今年度の概要と主な変更点

・経済産業省 健康・医療新産業協議会 第3回健康投資WG 事務局説明資料①(今年度の健康経営顕彰制度について)

・経済産業省 令和3年度 健康経営度調査(従業員の健康に関する取組についての調査)

・経済産業省 令和2年度 健康経営度調査(従業員の健康に関する取組についての調査)

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