商品・レシピを知りたい方へ
事業・サービスを知りたい方へ
企業情報を知りたい方へ
業務用サイト
menu
閉じる
カゴメの事業・サービス
English
トマトの故郷は、南米ペルーを中心としたアンデス高原の太平洋側の地域という説がもっとも有力です。さんさんと降り注ぐ太陽、カラリとした気候、昼夜の温度差、そして水はけのよい土壌・・・。こうした環境のなかで生まれたトマトの原種とは、いったいどんな形や味だったのでしょう?
植物学者たちの調査で、アンデス高原には8〜9種類の野生種トマトが自生していることがわかりました。いずれも現在のミニトマトに近い形で、たくさんの小さな実をつけたチェリータイプトマトです。
この野生種トマトは、人間や鳥によってメキシコに運ばれ、栽培され食用になったと考えられています。中でも「ピンピネリフォリウム」は、糖度が高く、熟すと真っ赤になる野生のトマト。これらを人間や鳥、獣が好んで食べ、種を排泄し、その種が発芽し、再び実を結ぶ。そうして少しずつ分布を広げていき、やがてメキシコで食用として栽培されるようになったのです。
栽培トマトの発祥地・メキシコのお隣でありながら、アメリカにトマトが伝わったのは、ヨーロッパに遅れること200年余。当時バージニア州知事だったトーマス・ジェファーソン(後の第3代大統領)が、1781年に自宅の庭で栽培を始めたという記録が残っています。しかし農産物市場に並ぶほど本格的に栽培されだしたのは19世紀なかばになってからです。