企業が競争力を維持し続けるためには、従業員が健全な状態で、安心して活き活きと働ける職場環境を整備することが重要です。
カゴメでは、経営のパートナーであるカゴメ労働組合と協力し、安全衛生管理体制をはじめ、過重労働の防止に関する施策として、健康診断やメンタルヘルスケアなどを実施し、安全で働きやすい職場環境づくりを進めています。
なお、中央労使協議会は年2回、支部労使協議会は各支部、最低四半期に1回行うことを原則としています。
カゴメでは、従業員が生産性を向上させつつ、健康かつワークライフバランス(仕事と家庭の調和)を保って働き続けられるよう、管理職研修での周知徹底、残業時間管理、パソコンの稼働状況管理、そして2014年5月からは20時以降残業原則禁止などを実施し、過重労働の防止に努めています。
2017年にはスケジューラー登録方法に関する全社統一ルールを設定し、2019年からは勤怠管理システムの刷新や、事業場外みなし労働時間制を廃止する等、各自の勤務時間の見える化を進めています。
これら労務管理の週次マネジメントを高度化することにより、働き方の改革実現に向けて積極的に取り組んでいます。
2018年度には年間総労働時間を1,800時間とする目標を設定しました。
※年間総労働時間1,800時間:224日(休日と年次有給休暇20日を除く労働日数)×1日8時間労働
カゴメでは、企業が健全であるためには、そこで働く従業員が健全であることが大前提であるという考えの下、全従業員を対象に定期健康診断、定期歯科検診、インフルエンザ予防接種を毎年実施しているほか、30歳以上の従業員には配偶者も含め人間ドックの受診を奨励・支援しています。
また、国内カゴメグループでは、メンタルヘルスケアにも積極的に取り組んでいます。
メンタルヘルスについては、国内の全事業所に担当窓口を設けて、不調者の早期発見とともに、相談しやすい環境を整備しています。
その他、新入社員や管理職にメンタルヘルス研修を毎年実施しています。
保健師が担当窓口と連携しながら事業所を巡回しています。巡回時には、事業所産業医と連携しながら従業員面談などを実施し、フィジカル、メンタルヘルス両面からの不調者の早期発見とともに、相談しやすい環境を整備しています。
カゴメでは、行動規範に「社内外を問わず、あらゆるハラスメントを生まない、許さない風土を作ります。見て見ぬふりは致しません」と掲げ、ハラスメント防止に取り組んでいます。従業員が職場内でハラスメント被害にあったり、見かけたりした場合には、職制への報告の他、コンプライアンスホットライン、社外の産業カウンセラー、人事部という社内外複数の窓口に相談することができます。
従業員や家族、関係者を一瞬にして不幸にしてしまう交通事故を撲滅すべく、カゴメは様々な交通安全への取り組みを行っています。
運行データや車内外の映像が記録される車載器を全社有車に設置すると共に、特に運転経験の浅い若年層の事故防止対策として、新入社員に対しては、入社前に適性検査を行い、運転技能に応じ2~4回の運転教習、入社時に2日間の集合教習、そして配属先での10日間以上の同乗訓練などを実施し、交通事故の未然防止や再発防止に努めています。
カゴメでは、単一の労働組合である「カゴメ労働組合」と定期的に労使協議会や業績説明会を開催しています。
給与などの処遇、人事制度改定等については労使協議を行い、労使合意の上で実施しています。
2020年6月末現在、役員・管理職を除く正社員の内、1045名が加入しています。