廃棄物の削減と再資源化廃棄物の削減と再資源化

食品廃棄ロスの削減

世界では約8億人が飢餓に苦しんでいますが、日本では多くの食品が廃棄されています。その量は食料消費全体の3割にあたる約2,800万トン。このうち売れ残りや期限を超えた食品、食べ残しなどの「フードロス」の量は646万トンで、日本人全員が茶碗1杯分(約136g)の食べ物を毎日捨てている計算となります。日本の食料自給率は現在37%(2018年)で、大半を輸入に頼っていますが、その一方で、食べられる食料を大量に捨てているという現実があります。
カゴメは、生産量の精度向上、品質不良品発生の撲滅、賞味期限の長い商品の開発、賞味期限の年月表示化、フードバンクの活用などを行い、フードロスの削減に努めます。

茶碗1杯相当の食べ物の廃棄
茶碗1杯相当の食べ物の廃棄

※環境パフォーマンスデータの年度の期間は、2014年度までは4月~3月、2015年度以降は決算期変更に伴い、1月~12月で計算しています。

生産余剰物削減への取り組み

2018年度における国内全工場の生産余剰物の排出量は、2017年度比約7.3%減少して9,460t、生産量あたりの排出量は2017年度比約7.6%減少して24.3kg/klとなりました。

生産余剰物量の推移
生産余剰物量の推移

ゼロエミッションの達成・維持

カゴメでは、原料農作物を無駄なく使用することはもちろん、生産余剰物の削減と再資源化にも取り組んでいます。生産余剰物のうち、植物性余剰物・汚泥については2001年度に100%再資源化を達成し、以後その維持に努めています。
また、2005年度に自社6工場でゼロエミッション※を達成し、東日本大震災の影響による2011年度および2012年度を除き、その後もゼロエミッションを維持しています。
※カゴメでは自社基準に基づき生産余剰物の99%以上を再資源化することをゼロエミッションと定義しています。

食品リサイクル法への対応

食品リサイクル法では、食品廃棄物等の排出の抑制と、資源としての有効利用の推進(再生利用)を食品関連事業者に義務付けています。食品製造業における再生利用等の実施率は2014年までは85%、その後、2019年までに95%を達成するよう目標が設定されています。
このことからカゴメでは、生産余剰物や廃棄商品のリサイクルにおいて、生産部門、管理部門、営業部門等の全社で食品リサイクル率を95%以上にすることを目標に、分別の強化やリサイクル可能な処理業者の選択等を行うことで、食品リサイクル法の定める再資源化を進めています。
2016年度の食品循環資源の再生利用等の実施率は処理委託業者の変更に伴い94.5%に低下しましたが、2017年度は96.4%になり、2018年も98.0%となり、目標の95%を達成しました。
今後も、発生抑制・リサイクル向上の取り組みを進めていきます。

食品循環資源の再生利用等の実施率の推移
食品循環資源の再生利用等の実施率の推移

プラスチック資源循環への取組み

近年、海洋に流出するプラスチックごみが海洋生物の生存を脅かし、人体にも悪影響を及ぼすなど、世界的な環境問題となっており、この問題への対応が急務となっています。
カゴメは、プラスチックを有効な資源として今後も適切に利用する一方で、プラスチックごみの散乱や流出を防止するために、2018年に、『カゴメ プラスチック資源循環アクション宣言2018』を策定しました。 この宣言に則り、プラスチックの適切な資源循環に貢献していくこととしています。

カゴメ プラスチック資源循環アクション宣言 2018

リサイクルセンター

カゴメでは、生産余剰物の再資源化のために工場敷地内にリサイクルセンターを設置しています。
たとえば、富士見工場では、ドラム缶やプラスチックなどの原料容器や金属くずなどを19区分63分類に細かく分別し、個別業者の回収まで再資源化の材料として大切にストックしています。また、リサイクルセンターでは、外からよく見えるようにすることで、保管物の正しい分別・整理を徹底しています。

那須工場のリサイクルセンター
那須工場のリサイクルセンター
富士見工場での分別の様子
富士見工場での分別の様子

化学物質の管理

カゴメでは、生産活動に必要な洗浄用薬剤や殺菌剤、分析試薬、燃料などの化学物質を使用しています。これらの物質が貯蔵または使用中に流出することなく、また火災や人の健康危害の原因にならないよう、水質汚濁防止法・毒物及び劇物取締法・消防法・PRTR法等の各法令を順守し適切に管理を行っています。
2018年度は、那須工場でリフト用ガソリンの取り扱いにおけるキシレン、トルエン、ベンゼンが排出され、PRTR法に基づき合計0.6kgの届出を行いました。