大晦日とは
大晦日である12月31日は、法律で定められた「国民の祝日」ではなく実は平日です。一般的に年末年始と言われることの多い12月29日~1月3日の間で、法律で定められた国民の祝日にあたるのは、元旦のみとなります。
大晦日の過ごし方の一例としては、家族と共に家で静かに過ごしたり、お寺に行って参拝や除夜の鐘をついたり、お札をお焚き上げしてもらったりなどが挙げられます。
大晦日の食べ物
大晦日に伝統的に食べられているご当地料理を、いくつかご紹介します。
●年越しそば
江戸時代に始まった習慣で、元々は大みそかの祝い膳の1つだったといわれています。この習慣が現代にも受け継がれ、今では60%以上の日本の家庭で、大みそかに年越しそばが食べられています。
●歳とり膳(宮崎県)
年取り膳、年越し料理とも呼ばれ、1年間の無病息災を感謝しながら、大晦日の夜半から未明にかけていただきます。地域によって使う材料はさまざまですが、歳とり魚には沿岸部では縁起物の鯛を、山間部では日持ちのする塩イワシを使用します。そのほかには、煮しめ、白あえ、煮豆、なますなどが並びます。
●大歳のごっつぉ(岐阜県)
年越し料理、年越し煮、お年越しなどとも呼ばれ、岐阜県の広い地域で12月31日~1月3日に食べられています。大鍋で一度にたくさん作り、大根やにんじんなどの根菜類をだしで煮たものがポピュラーですが、地域や家庭によって野菜や切り方、だし汁などは異なります。ただ、「長く生きられるように」という願いを込めて、糸昆布は必ず入ります。1年無事過ごせたことに感謝し、迎える年もよい年になることを願って、神仏に供え、食されてきました。
●まめぶ(岩手県)
江戸時代から岩手県久慈市山形町(旧山形村)で受け継がれてきた郷土食で、「まめぶを食べないと年が越せない」と言われるほど、人々が心待ちにしているそうです。昆布と煮干しで取っただしに、醤油で味を調え、クルミと黒砂糖を包んで親指大に丸めた小麦団子と、ごぼうやにんじん、焼き豆腐、油あげなどを入れて煮た具だくさんの料理。汁はしょっぱく、団子は甘い、癖になる汁物です。
大晦日に食べたいレシピ
大晦日の夜に長野県の南、飯田下伊那地域で食べられている「年取りの汁」のレシピを紹介します。大晦日に汁物として食べた後、元旦には餅を入れて雑煮として、1月2日はとろろと一緒に、1月3日は赤いご飯(赤飯とは違う小豆のご飯)と一緒に食べる風習があります(諸説あります)。
●年取りの汁

材料(4~6人分)
- 大根:1/2本
- にんじん:1本
- ごぼう:2本
- 里芋:5個
- 豆腐:1丁
- 切り昆布:2袋(20g)
- 醤油(薄口):100ml
- 水:1500ml
作り方
- 大根とにんじんはいちょう切り、ごぼうは半分にしてななめ切り、里芋は大根の大きさに合わせて切る。
- 1を鍋に入れ、水を入れて火にかける。
- 野菜がやわらかくなったら、豆腐を大きめのさいの目に切って加える。
- ボウルに切り昆布を入れて水でサッと洗い、ザルにあげて3に加える。
- 醤油を4に加えて、味を調えてでき上がり。
最後に
大晦日には、お住まいの地域に伝わる郷土料理を作ってみてはいかがでしょうか。







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