野菜を好きになる保育園直伝!0~2歳の野菜嫌いを克服するコツ

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野菜を好きになる保育園直伝!0~2歳の野菜嫌いを克服するコツ

監修:

野菜を好きになる保育園ベジ・キッズでは、「乳幼児期から野菜の楽しさ、大切さ、おいしさを知り、野菜を好きになってほしい」という想いを込めて、0~2歳の子どもたちを対象に野菜を使った保育を実践。日々の活動の中で培った、野菜を好きになってもらうコツと、色々な種類の野菜を食べてもらうための取り組みや、味や食感など調理する上での工夫を紹介してもらいました。

子どもたちに野菜を好きになってもらうコツ

同園の運営管理者や施設長は、「野菜を嫌いになる前に、好きになるチャンスが先に来ている」と言います。子どもたちが野菜を好きになるコツとして、どのような取り組みを行っているのでしょうか。

野菜を育て、観察して学ぶ

野菜を食べてもらうための工夫

1日に必要な野菜摂取量は、1~2歳の場合180gが推奨されています(3~5歳は240g、6~7歳は270g、8歳以上は大人と同じ350gです)。同園では、1日の目標量の半分以上となる120g以上を昼食とおやつで摂れるよう、日々様々な工夫を凝らしているとのことで、子どもたちが好きな味付け(食材によって調整は必要ですが、子どもが好みやすい味付けの比率)や風味、食材、食感を教えていただきました。

子どもが好みやすい味付け、食感を工夫

1. 味付けや風味:「甘み」や「香ばしさ」のあるものなどが好まれる

・甘じょっぱい味付け(比率例:醤油1:酢1:砂糖1:ごま油1)
・甘酸っぱい味付け(比率例:醤油2:砂糖2:酢1)
・ごま油風味
・カレー風味など

2. 食材:「食べやすさ」や「単体でも味が感じられる」ものが好まれる

・野菜(さつまいも、かぼちゃ、人参、コーン、タマネギ)
・加工品(ひきわり納豆、チーズ、豆腐、鰹節)
・魚(鯖、鮭、しらす)
・麺類(うどん、春雨) など

3. 食感:「軟らかく食べやすい」もの、「スプーンですくいやすい」ものが好まれる

・もっちり(手でつまんで食べられるもの)
・しっとり(口の中が渇くと食べにくいため)
・のどごしの良さ(食べやすく、つるっとした食感のもの ※誤嚥には注意) など

最後に

子どもが野菜好きになるコツと、食べたくなる味や食感を覚えて、様々な野菜を摂ってもらいましょう。

子どもの頃の嗜好が、大人になってからの野菜摂取量を左右していた!?
子どもの頃の食体験、大人になってからの野菜摂取量にどう影響する?

取材協力:
ベジ・キッズ

ベジ・キッズ

心身の発達の基盤が形成される乳幼児期に、基本的な保育とともに、食育を日常的に行い食べることの大切さを伝えていく、「野菜を好きになる保育園」。味覚形成に大きな影響を与える時期に、五感でじっくり野菜と遊ぶことや野菜の栽培、調理のお手伝いなど「野菜と触れ合える食育」を行うことで、野菜のおいしさ、楽しさ、大切さを伝え、同時に生涯にわたり大切な『生きる力』を育みます。

毎日の生活を野菜で楽しく、
カゴメが運営する野菜専門メディアVEGEDAY


最終更新:2023.12.20

文:VEGEDAY編集部
写真:ポピンズエデュケア、カゴメ
監修:ポピンズエデュケア、カゴメ
出典:
独立行政法人農畜産業振興機構「子どもの健康と野菜摂取について」(1~2歳、3~5歳、6~7歳、8歳以上の一日の野菜摂取量)
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/wadai/2212_wadai1.html

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