お盆の期間は?
現代の暦では、8月13~15日(旧暦だと7月13~15日)をお盆といいます。
お盆とは?
祖先の霊を供養する仏教行事です。お墓参りをしてごちそうをお供えし、祖先の霊を慰めます。「精霊棚(しょうりょうだな)」を設けて野菜や果物などをお供えし、お盆に帰ってきた祖先の霊をおもてなしします。祖先を弔うための盆踊りも行われ、現在も民俗芸能のひとつとして各地で継承されています。
お盆の郷土料理レシピ2選
お盆に食べられているご当地料理を紹介します。
●精進汁
岩手県奥羽市江刺管内に伝わる、お盆に必ず食べられている汁物。旬の野菜を使って、昆布だしと醤油で味付けした精進料理で、使う具材の種類は奇数(=縁起の良い吉数)とされています。

材料(作りやすい分量)
- ごぼう:1本(約30cm)
- にんじん:小1本
- じゃがいも:中2個
- いんげん:少々
- 昆布:1本(約60cm)
- こんにゃく:1丁
- 豆腐:1丁
- 油揚げ:1枚
[A]
- 酒:大さじ2
- みりん:大さじ3
- 醤油:大さじ3
作り方
- 昆布は水1リットル(分量外)で戻し、縦半分に切って、結び昆布を作る。
- 1の水に、結び昆布を入れて煮る。
- ごぼう、にんじん、じゃがいもは、斜め切りにする。
- こんにゃくは下茹でし、厚めの短冊切りにする。
- 油揚げは油抜きして、大きめの短冊切りにする。豆腐は食べやすい大きさに切る。
- 2にごぼうを加え、その後にんじん、じゃがいも、油揚げ、こんにゃくを入れて煮る。ごぼうがやわらかくなったら、豆腐を加える。
- Aで味付けし、火を止める。30分程度おいて味をしみ込ませる。
- やわらかく茹でたいんげんを彩りに添える。
●じんぷく汁
三重県の北勢地方で、お盆にお供えする料理として作られます。お盆には殺生をしてはいけないといわれていることから、かつお節を使わずに、油でよく炒めてコクを出し、みょうがやネギなどの薬味と一緒に食べます。

材料(4人分)
- なす:1本
- みょうが:1個
- ネギ:お好みで
- 切り昆布(糸昆布):15g
- 油:大さじ1
- たまり醤油(または醤油):20ml
- 水:200ml
- こしょう:少々
作り方
- 水で戻した切り昆布をよく洗って、砂やごみを取る。
- なすは縦半分にしたものを横半分に切り、さらに縦に切る。
- 1と2を油でよく炒める。
- 3に水を入れて、たまり醤油で味付けする。
- 食べる直前に、みょうがのせん切りとこしょうを入れる。お好みでネギの小口切りを加える。
最後に
お盆の風習やお供え物を紹介しました。各地に伝わるお盆料理も作ってみてください。