フルーツトマトとは?

●一般的なトマトとは違う?
「フルーツトマト」とは品種名ではなく、呼称です。高糖度となるように特別な栽培方法で育てたものをフルーツトマトと呼んでいます。
●栽培方法は?
甘みを凝縮するために、様々な方法でトマトにストレスを与えて糖分を蓄えさせます。例えば、水やりを抑える、根が伸びる範囲を制限する、土壌中の塩類濃度を高める、肥料の吸収を抑えるという方法があります。
●どれくらい甘い?
一般的なトマトの糖度が3~5度程度なのに対して、7~9度以上もあります。中には、メロン並みの10度以上のものもあります。
●発祥の地は?
産地のひとつとして高知県が挙げられます。1970年に台風で農地に海水が流れ込み、土壌に強い塩分が残ったため、本来大玉に育つはずだったトマトが、ピンポン玉くらいにしか育ちませんでした。ところがその小玉のトマトは、濃厚でミネラルバランスが良い甘いトマトに。これが高知県でのフルーツトマトの始まりといわれています。
●どんな種類がある?
フルーツトマトの生産が多い高知県ではいろいろな種類が栽培されています。その一部を紹介します。
・徳谷トマト
糖度10度以上で、「果物より甘い」といわれています。
・乙女の涙(スウィーティア)
涙の形が特徴的なトマト。糖度は11~12度あります。
その他、「シュガートマト」「夜須(やす)フルーツトマト」「四万十くろべえ」などがあります。
甘いフルーツトマトのおいしいレシピ
フルーツトマトをおいしくいただく簡単レシピです。
●フルーツトマトのベーコン炒め
フルーツトマトの甘みとベーコンの旨みが口の中に広がる

材料(2人分)
- フルーツトマト:1個
- 片栗粉:10g
- オリーブオイル:適量(多めがおすすめ)
- ベーコン:4枚
- 溶けるチーズ:1枚
作り方
- フルーツトマトを4枚の輪切りにする。ベーコンはフルーツトマトの大きさに揃えて切る。
- 片栗粉を1の両面にふりかける。
- フライバンにオリーブオイルを入れ、弱火で熱して温まったら、2、ベーコン、チーズの順に重ねて入れる。トマトとチーズの両面に香ばしい焼き色がついたら完成。
●フルーツトマトとホタテのソテー
フルーツトマトを焼くと甘みが引き立ち、よりジューシーに!

材料(1人分)
- フルーツトマト:2個
- ニンニク(薄切り): 2枚
- ホタテの貝柱(刺身用):2個
- オリーブオイル:大さじ1
- 白ワイン:大さじ1/2
- バター:10g
- バジル(みじん切り):1枚
- 塩:少々
- こしょう:少々
作り方
- フルーツトマトは、へたを取って1cmの厚さの輪切りにし、片面に軽く塩をふる。ホタテの貝柱は、両面に塩、こしょうをふる。
- フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかけ、ニンニクがキツネ色になったら、一度取り出す。
- 少し火を強めて、フライパンに1のトマトを並べて入れ、両面をさっと焼いて1分くらいで皿に取り出す。
- 1のホタテをフライパンに入れて両面に少し焼き色をつけ、白ワインを加えてアルコールを飛ばす(※)。火を止めてからバターを加えて、フライパンに残った汁で溶かしてホタテに絡め、3と一緒に皿に盛る。
- 4にニンニクを添え、バジルを散らしてでき上がり。
白ワインを入れる際に、フライパン内に炎が移ることがあるため、十分に注意する。
最後に
フルーツトマトを料理に使っておいしく食べてください。