準備するもの
- ピーマンの苗
- 深さ30cm以上のプランター
- 培養土
- 鉢底石
- 移植ごて(小型の園芸用シャベル)
- 化成肥料
- 仮支柱(約70cm)
- 本支柱(約1m)
- 誘引用のひも(麻ひもなど)
- 園芸用ハサミ
植え付け
プランターに土を入れ、根鉢(ねばち※)くらいの大きさの穴を開けます。ポリポット(簡易ビニール容器)から、根鉢をできるだけ崩さないように苗を出し、そのまま、プランターの土にあけた穴に入れるように植えます。水はけがよくなるように周りの地面より株元をやや高めにし、土を寄せて軽く手で押さえておきましょう。
ポリポットの中に張った、根と土のかたまり

仮支柱立て
苗が小さいうちは風で倒れやすいので、苗から5cmほどのところに仮支柱をさします。支柱と茎をひもで結びつけて誘引し、水をたっぷりと与えます。植え付け後、2~3日は日陰に置き、その後は日当たりと風通しの良い場所に移しましょう。
整枝
一番花が咲いたら、そのすぐ下の枝を2本残して、3本(主枝と残した枝2本)立てにします。それ以外のわき芽は全て摘み取ります。
本支柱立てと追肥
実が成長すると重さで茎が倒れてしまうので、株が大きくなる前に本支柱を立てます。さらに茎のところどころをひもで結んで誘引します。
実がつき始めたら、株のまわりに化成肥料を10g散布します。これを追肥といいます。

収穫
最初にできた実(一番果)は、長さ3~4cmのうちに収穫します。放っておくと他の実に栄養がいかなくなってしまうこともあるので、早めに収穫しましょう。
●一番果以降の収穫
一番果以降は、実が6~7cmほどになったら収穫です。次々と実がなるので株を疲れさせないよう、早めに収穫しましょう。収穫後は、化成肥料を根元にまきます。こうすることで株が長持ちし、長く収穫が楽しめます。
最後に
新鮮なピーマンを食卓で楽しんでください。

藤田 智
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は160冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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