本記事内の画像は、すべて「大きなキャベツ」の画像を使用しております(ミニキャベツの場合の収穫サイズは、大きなキャベツの半分くらいとなります)。
ミニキャベツは、葉の根元にわき芽がたくさんつく「芽キャベツ」とは異なります。
芽キャベツについて、詳しくはコチラ
準備するもの
- ミニキャベツの苗
- 深さ30×幅30×長さ60cmくらいの大型プランター
- 野菜用培養土
- 鉢底石
- 移植ごて(小型の園芸用シャベル)
- ジョウロ
- 化成肥料
- 防虫ネット
- 防虫ネットの支柱
苗選びと植えつけ
苗は本葉が4~5枚あり、茎が柔らかすぎない丈夫なものを選びます。プランターの底に、水はけをよくするための鉢底石を敷いて、培養土を入れます。25~30cmの間隔で、苗のポリポット(簡易のビニール容器)が入るくらいの植え穴をあけ、ジョウロで水を注ぎます。
水が浸透したら、ポリポットからできるだけ根鉢(根と土がかたまりの状態になったもの)を崩さないよう苗を出し、そのまま穴に植えます。植えたら、プランターの底から流れ出るまでたっぷりと水をやり、日当たりと風通しの良い場所にプランターを置きましょう。

害虫対策
キャベツなどアブラナ科は、アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシ、コナガなど害虫がつきやすい野菜です。被害にあうと生育が遅れ、放置すると葉がボロボロになることも。対策としては、植えつけ直後にトンネル状に支柱を差し、防虫ネットを全体にかぶせるようにかけるのが効果的です。
追肥・土寄せ
植え付けの2週間後に1回、化成肥料20gを追肥し、土寄せ(根元に土を寄せかけること)をします。2週間に1度、追肥をします。
肥料が足りないと葉が黄色くなって生長が遅れてしまうので、注意しましょう。
収穫
植え付けから約3カ月後、キャベツの球の上部を手で触ってみて、かたくしまっていたら収穫時期です。
外葉を1~2枚つけて、結球部分の根元を包丁などで切り取って収穫します。

最後に
採れたてのキャベツをいろいろな料理で味わってください。

藤田 智
1959年秋田県湯沢市生まれ。宮澤賢治に憧れ、岩手大学農学部に入学し、同大学院修了。向中野学園高校教員、恵泉女学園園芸短期大学助教授を経て、現職。専門は、園芸学、野菜園芸学。野菜栽培に関連する著書は160冊を超え、「NHK 趣味の園芸 やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのTVにも多数出演する。家庭菜園や市民農園の指導、普及活動を通じて、野菜づくりの楽しさを広げる取り組みを行っている。
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