かぼちゃの主な種類と品種
日本で栽培されているかぼちゃには、大きく「西洋かぼちゃ」「日本かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」の3種類があります。
●西洋かぼちゃ
でんぷん質が多く、ほくほくとした食感と強い甘みが特徴。現在流通しているかぼちゃは、ほとんどが西洋かぼちゃです。
[主な品種]
「黒皮栗かぼちゃ」「赤皮栗かぼちゃ」「坊ちゃんかぼちゃ」「栗マロンかぼちゃ」「雪化粧」など
●日本かぼちゃ
でんぷん質が少なく、ねっとりした舌触りで、味は淡泊です。煮崩れしないため、煮物など長時間の加熱料理に適しています。
[主な品種]
「黒皮かぼちゃ」「菊座かぼちゃ」「ひょうたんかぼちゃ」「鹿ヶ谷かぼちゃ」「バターナッツかぼちゃ」など
●ペポかぼちゃ
北米南部の乾燥した地域で作られた品種の総称です。
[主な品種]
「ズッキーニ」「金糸瓜」「おばけかぼちゃ」「おもちゃかぼちゃ」など
種類による栄養の違い
西洋かぼちゃ、日本かぼちゃ、ペポかぼちゃ(ズッキーニ)に含まれる主な栄養を比較しました(生、可食部100gあたり)。下はそのグラフです。
カリウム、β-カロテン、ビタミンC、食物繊維は、西洋かぼちゃが最も多く含んでいます。特にβ-カロテンは、日本かぼちゃの5倍以上、ビタミンCは2倍以上です。一方、ビタミンKは、ペポかぼちゃ(ズッキーニ)が最も含んでおり、西洋かぼちゃと日本かぼちゃはほぼ同じです。葉酸は、日本かぼちゃが最も多く含んでいます。
かぼちゃの皮にも栄養がある?
現在日本で流通量が最も多い西洋かぼちゃは、皮つきでβ‐カロテンを3,900μgと豊富に含みます(可食部100gあたり)。かぼちゃの皮には果肉以上のβ-カロテンが含まれているといわれており、皮を付けたまま食べることで、栄養を効率よく摂ることができます。
種にも栄養がある?
かぼちゃの種にどれくらい栄養が含まれているか、カリウム、マグネシウム、β-カロテン、葉酸、食物繊維総量を下のグラフにまとめました(可食部100gあたり)。
グラフの試料としたかぼちゃの種は、煎って食塩で味付けをした種の数値のため、ミネラルの量にはその影響があると考えられますが、栄養価は高く、葉酸(79 µg)、食物繊維(7.3g)のほか、たんぱく質(26.5g)、亜鉛(7.7mg)を多く含んでいます。西洋かぼちゃの果肉と比較すると、β-カロテンは少ないのですが、葉酸と食物繊維は果肉よりも多く含みます。
最後に
かぼちゃの種類や栄養の特徴を知って、料理に生かしてください。
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