決算説明会(個人株主のみなさま向け)

個人株主のみなさま向け

2021年12月期決算および第3次中期経営計画説明会

当社は、より多くの株主のみなさまにカゴメをより深く知っていただくために、「対話と交流の会」を実施しています。「個人株主のみなさま向け決算説明会」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点に加え、どのエリアの株主さまにもご参加いただけるように引き続きオンラインで開催いたしました。
今回は、2022年度からスタートする第3次中期経営計画についてもご説明しました。

決算説明会の流れと参加株主さまのご意見・ご感想

ご参加いただいた株主さまのご意見・ご感想とともに当日の模様をご紹介いたします。

① 社長ビデオメッセージ

代表取締役社長の山口聡よりビデオメッセージにてごあいさついたしました。

② 決算および第3次中期経営計画説明

経営企画室長 兼 米国成長戦略プロジェクト室長 奥谷晴信より2021年12月期決算および第3次中期経営計画をご説明いたしました。

③ 質疑応答

事前にお寄せいただいたご質問、およびその場でのご質問に
執行役員 CFO 兼 CRO 佐伯健、経営企画室長 兼 米国成長戦略プロジェクト室長 奥谷晴信、
財務経理部長 冨森芳信からご回答いたしました。

事前にいただいたご質問と回答(抜粋)

Q. 原材料の値上がりが顕著になっていますが、どう対応していきますか
A. 食品メーカーにおける原材料価格やエネルギーコストの高騰が新聞やニュースで取り上げられています。
当社においても、食料需要の拡大や各産地の人件費、エネルギー価格の高騰により、トマトケチャップなどの主原料であるトマトペーストを筆頭にあらゆるコストが高騰しています。
こうした厳しい事業環境は、一過性のものではなく今後も継続する前提をもち、第3次中期経営計画を立案しました。
その対応として、本年4月から一部調味料商品の価格改定を発表しましたが、出来るだけ消費者の皆様にご負担を転嫁することなく、自社努力で解決していくことを基本としています。
具体的には、生産工程におけるコスト削減活動に加えて、売上を毎年2%以上拡大していくことで安定した利益を出し続けることができる収益構造にしていきます。

当日いただいたご質問と回答(抜粋)

Q. 「野菜一日これ一本」という商品が発売された後に、競合企業から同じような商品が出てきた。この商品によってカゴメのシェアが取られていると思うのですが、どのような対策をしているのでしょうか。
A. ご指摘の通り、市場(コンビニエンスストアやスーパーマーケットなど)で競合している事実はあります。先方は単品として販売されていますがカゴメとしては「野菜をとろう」という活動を通じて、その一環としてこの商品をアピールしていくという形で差別化しようとしております。単なる価格勝負にならないように、この商品を通じて「野菜を摂ることの価値」を啓蒙することでこの商品の価値をもう一度ご理解いただいた上で競合企業に勝(まさ)っていけたらと思っています。

Q. 新型コロナへの影響の説明で、19年度対比および20年度対比と比較しているのですが、実際にCovid-19が激しくなったのは21年東京オリンピックの頃なのです。2020年の後半ぐらいから本格的になって、21年になって本当に大変な状態になりました。国内業務用が19年対比でその基準線より下ですと言うのはちょっと・・・。Covid-19の状態とレストランの開業動向などをもう少し比較したほうがいいのではないかと感じました。
A. コロナが日本において事業に影響してきた時期というのは、コロナ自体が大きく広がった時期とずれがあると思っています。緊急事態宣言がはじめて発出された頃は我々の商売も業務用については出荷がかなり落ち込んだという事実がございます。一方、昨年出た緊急事態宣言では一番最初のすべてが止まった時よりは多少は良くなったということもございました。こういったことが必ずしも感染者数だけではなく、それぞれのレストランのオープン状況でしたり時短の状況、もしくはその地域地域の状況に影響を受けます。我々はレストランに直接物を売っているのではなく、卸さんを通じて販売しておりますので、その卸さんの在庫の状況なども全てが関連して、ここでご説明させていただいたような内容になっております。ご指摘いただきましたようにコロナの影響と我々の事業に与える影響につきましては、今後もよりわかりやすくご納得いただけるような説明を心がけていただきたいと思っております。

Q. 農業従事者が減っていると言われていますが、カゴメではどのように人材を確保されているのでしょうか。今後もきちんと生産が追いついて行くのか、需要に対して生産が追いついていくのかを懸念しております。
A. 我々は、畑から最終製品まで非常に長いバリューチェーンを持っております。もちろん我々の製品の根幹となりますのは、トマトを中心とする野菜です。そこが十分に良いものでないと我々の製品としてご提供することができません。この件については我々も非常に多くの取り組みを行っております。一例をあげますとNECさんと一緒にAI を使った農業というものを試行しております。これは農業をされている方の匠の技をコンピューターで解析し、そこまで人の手をかりなくても、もしくは匠の方でなくても生産性を高めることができないかという取り組みです。もちろんまだまだ試行段階であり、すぐに実現されるということはございませんが、こうした取り組みによって、できるだけ人の力だけではない農業を実現していきたいと考えております。

Q. カゴメの知名度を上げるために、工場見学を実施してほしい。オンラインでも実施して、幅広い顧客層を獲得してほしい。
A. 実際にその場に行ってご見学いただく機会としては、学校・幼稚園様などを対象とした形で進めておりますが、残念ながらコロナ禍で一時休止しております。「カゴメ野菜生活ファーム富士見」は3月23日より、農場の見学と合わせて工場見学もできます。コロナの状況が落ち着きましたら、順次工場見学を再開できればと思っています。バーチャル工場見学をやったらどうだというご意見、これは非常にありがたいご意見です。これから検討してまいります。現在、弊社のYouTubeのサイトにリアルとは少し違いますが、飲料工場を撮影した映像をアップしておりますので、よりたくさんの方にご覧いただけるようなご案内をしていきたいと思っています。今いただいたご助言をしっかり消化して、他の企業さんのバーチャルでおもしろい工場見学に負けないように取り組んでまいりたいと思います。

Q. 血圧を下げるという青いラベルが付いた商品があるが、どうやってわかったのか。非常に期待している。
A. 機能性表示をしている商品というのは、学術的にいくつかの論文からエビデンスがとれているものを表示しております。トマトに含まれているGABAに効能があることが確認ができておりまして、それが血圧を下げる効果があるという論文がいくつかございます。飲料であり、薬ではないので確実にこれだけ下がりますということではなくて、毎日ご愛飲いただくことで血圧を下げる効果が認められる、というような形でご理解いただければと思っております。

参加株主さまのご感想(抜粋)

  • ・初めて参加させていただきました。丁寧なご説明でこれまでよりも、好感が増してきました。新商品の「畑うまれのやさしいミルク」を飲んでみたいと思っています。これからも頑張って、良い商品を提供してください。本日はありがとうございました。
  • ・トマトから野菜へというコンセプトいいと思います。これからの日本の野菜生産、農業をリードしてください。その事業についてのご説明、進捗を定期的に広報していただけると良いと思います。
  • ・今回の説明でカゴメの目指す経営戦略が理解できました。 企業価値の向上を大いに期待しています。
  • ・リアルで株主と向き合うことは企業にとってもチャレンジなことと思いますが、このようなイベントは是非継続していただければと思います。それぞれの方を身近に感じることでますますカゴメファンが増えると思います。今日はありがとうございました。

限られた時間ではございましたが、カゴメの今をお伝えすることができました。
これからも、株主さまとの対話と交流の会を企画してまいります。
引き続き、カゴメの取り組みへのご理解ご協力をお願いいたします。

翌日に実施した「投資初心者のための決算説明オンラインセミナー」の様子を動画でご紹介いたします。
決算をより理解していただきやすくするために、決算説明の前にキーワードの解説も行っていますので、ぜひご覧ください。
URL:https://www.youtube.com/watch?v=b6AOuuCL3o0

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