カゴメでは、株主の皆さまに当社の活動への理解を深めていただくため、定期的に「対話と交流の会」を開催しています。
6月に開催した「社長と語る会2026」は、1月に代表取締役社長に就任した奥谷が初登壇いたしました。株主の皆さまからのご質問に社長が直接回答する貴重な時間となり、当日は幅広い年代の方々にご参加いただき、楽しみながらカゴメへの理解を深めていただくことができました。
動画でもご覧いただけます。こちらからご覧ください。
奥谷社長の挨拶のあと、恒例の乾杯!
事前にお送りした「カゴメトマトジュース(食塩無添加)」、「野菜生活100 本日の逸品 宮崎マンゴーミックス」、「カゴメビヨンド オレンジを使っていないオレンジ味の100%ジュース」の中から、お好きなものをご試飲いただきました。中でも「カゴメビヨンド」を選んだ株主さまからは、驚きの声を多数いただきました。この商品は、カゴメ独自のブレンド技術により、オレンジを一切使わずにオレンジの味わいを実現した渾身の一品です。まだお試しでない皆さまにも、ぜひ一度味わっていただきたいです。
双方向のコミュニケーションとして、投票機能を取り入れたクイズ形式でカゴメについてお伝えしました。今回は、カゴメグループが一と一丸となって未来へ歩むための共通の軸として、今年新たに制定した「ミッション・ビジョン・バリューズ(MVV)」についてご紹介。当社の目指すべき方向性や社会における役割について、ご理解を深めていただく機会となりました。
株主さまからご質問いただき、奥谷社長が回答しました。
Q:近所のスーパーの野菜売り場に「ベジチェック®」が導入されましたが、カゴメの商品との結びつきが薄いように感じられます。また、工場見学のショップで多くの商品を見て驚いた経験から、他社製品に埋もれがちなスーパーの棚だけでなく、都心にアンテナショップを設置して認知度を高めてはいかがでしょうか。コマーシャル面を強化し、株主や社員が誇れるような取り組みをご検討いただきたいです。
A:他社様が主要駅の地下街などで展開されているアンテナショップの活況は、私もよく目にしております。弊社においては、常設のアンテナショップという形態ではないものの、小売店様と連携した「トマトフェア」などの店頭イベントを定期的に実施しております。特に8月の一定期間には、店舗の入り口付近に弊社のトマト商品を山積みにするようなアピールを行っているのが実態です。 また、情報発信や広告表現に関するご指摘については、長野県にある「野菜生活ファーム」での事例を積み重ねつつ、現在は東京都世田谷区において実験的に小規模な農場を借りる取り組みも進めております。そこでの農業体験を通じて商品を販売する試みなどを始めておりますので、いただいたご意見を踏まえ、都心や人が集まる場所でお客様に商品を見ていただける機会をうまく拡大できるよう、関係部門としっかり検討を続けてまいります。
Q:カゴメの海外展開は、日本からの輸出貿易ではなく、必ず現地に製造拠点を構築して販売を行うスタイルを採用されているのでしょうか。
A:本日ご紹介した事例では、現地に工場を持って販売を行うスタイルが主流ですが、並行して「日本国内で製造した野菜飲料などをアジアや北米へ輸出して販売する」というブランドビジネスも継続して行っております。
海外市場、特にカゴメの認知度が全くないマーケットへの進出においては、最初から大規模な投資を行うとリスクが大きくなります。そのため、まずは日本からの輸出によって市場の反応を見極め、販売規模が一定の基準(現在の約15億円から3〜4倍程度の規模)に達した段階で、現地への工場建設に踏み切るという段階的なアプローチも別の形で進めております。
Q:カゴメさんがここまで発展したのは、創業者が「野菜を売るためにソースやケチャップを作り、飲食店などの川下にアクションを起こした」という優れたマーケティングがあったからだと考えています。現在のスーパーの棚などの見せ方には少し寂しさを感じますので、当時のように川下への働きかけや、マーケティング発想の転換(古い手法からの脱却)を強化していただきたいです。
A:大変貴重なご期待と、激励のお言葉として受け止めております。弊社のこれまでのマーケティングは、製品へのこだわりが非常に強い反面、「良いものを作れば必ず売れる」という作り手側のエゴに陥りがちであった点も否めません。
先日、あるイタリアンレストランチェーンの開発担当者様とお話しした際も、「良い商品だから売れるというのは作る側のエゴであり、お客様の手にとってもらうためにどのような引き算や足し算をするかが重要である」という基本を再確認いたしました。ものづくりへのこだわりは堅持しつつも、一辺倒にならずにお客様の視点に立ち返ること、そしてより多くの方に届くような情報発信や表現方法、展開する場所の選定をさらに学び、発想を転換していきたいと考えております。
Q:カゴメの無塩トマトジュース(紙パック)を愛飲しています。現在の中東情勢の緊迫化に伴い、各社で資材調達が困難になっていると耳にしますが、カゴメのペットボトルや紙パックなどの飲料資材において、どのような影響が出ていますか。
A:まず、直近で皆さまの目に触れた変化として、トマトケチャップのパッケージデザイン変更がございます。従来は上から下まで全体に白色インクを施し、トマトの柄がついたデザインでしたが、数週間前より「下半分が透明」のデザインへと変更いたしました。これは、白色インクに使用する溶剤の供給が世界的に困難になったためです。
一方、飲料に使用しているペットボトルやフィルムなどの資材については、中東紛争の初期段階では先行きが不透明だったものの、ここ1ヶ月ほどは数量的な確保はできており、急な供給停止などの逼迫した状況には至っておりません。ただし、資材メーカー側でナフサや重油の調達価格が高騰しているため、それらが資材価格の上昇という形で弊社の製造コストに影響を及ぼしていますが、商品を共有する上では何とかなっている状況です。
Q:野菜ジュースやスムージーを飲み続けると血糖値が上がってしまうという相談を仕事柄受けることがあるのですが、ウェルビーングに向けた官民連携や現在の取り組みを教えてください。
A:野菜ジュースの糖分や血糖値、ウェルビーングへの取り組みについてですが、弊社としては野菜ジュースを、あくまで食事の栄養を「補助するもの」という位置づけでお届けしております。 血糖値への影響については様々なご指摘をいただくこともございますが、やはり「適量を摂取すること」が最も重要です。野菜が足りないからといって一度に何本も過剰に飲むのではなく、適量を守って摂取していただくのが一番良いと考えております。 野菜ジュースに対しては多様な見方や評価がありますが、やはり補助的に適量を取り入れていただくことが大切です。弊社では現在も様々な研究を進めておりますので、今後はより良い健康的な飲み方についても、皆さまにさらにご提案できるよう取り組んでまいりたいと考えております。