
野菜摂取を推進し、健康で元気な世代をつくりたい
時代の変化に合わせ、その時々の生活者のニーズを捉えた料理クラスを企画しているABCクッキングスタジオ。一緒に作り、その場で試食するという料理教室を通じて目指すものや、本プロジェクトでの協業を通じて得たこと、生活者の「食」に対するニーズの変化などを聞きました。 弊社はこれまで主にレッスンを通じて野菜のおいしさや野菜摂取の大切さを講師や生徒の方々に伝えてきましたが、野菜摂取推進プロジェクトに参加することで、より多くの方々に野菜摂取の大切さを伝えられると考えたためです。 弊社とカゴメさんのお付き合いは長く、例えば創業以来の人気レッスンメニューの一つ「とろ~りチーズの煮込みハンバーグ」ではカゴメさんの「カゴメ醸熟®ソース ウスター」と「カゴメトマトケチャップ」を使っています。ウスターソースやケチャップが野菜からできていることは話題の一つとしてレッスンで紹介していますし、その他にもおいしくて時短でできるメニューとして「カゴメ基本のトマトソース」を使ったレシピなども紹介しています。これらのレッスンを通じ野菜摂取の大切さを伝える中で、「健康で元気な世代を作るためにもっともっと多くの方に拡げていきたい」と考えていました。 そんな背景もあって、カゴメさんが音頭をとり様々な分野の企業が賛同している野菜摂取推進プロジェクトに参加すれば、各社との協業を通じてABCクッキングスタジオだけではまだ出会えていない、より多くの方々に野菜摂取の大切さを伝えられると思い参加しました。 カゴメさん、ウォルト・ディズニー・ジャパンさんと3社共同で開催した、期間限定の料理教室(2021年3月実施)が特に印象に残っています。 ミニーマウスをモチーフとしたメイン料理から野菜スイーツまで、野菜たっぷりで目にも楽しいスペシャルメニューを作るレッスンで、「おいしくて楽しくてかわいい料理」に仕上げることができました。野菜そのものを並べただけだと子どもの食いつきがよくないこともありますが、このメニューは子どもにも大好評。料理が好きな方だけでなく、ディズニーの世界観が好きな方にも参加していただくなど、3社ともにこれまであまり接点のなかったお客様にアプローチすることができました。 また、この企画は開発に携わった社員にとっても刺激になりました。健康的な食事をエンターテイメントの力を使って楽しい体験へと昇華させるというウォルト・ディズニー・ジャパンさんの「ヘルシー・テイメント」の思想、カゴメさんの手軽に野菜を摂取するコツなど、今後レシピ開発を行う上で新しい視点をもつことができる、非常に良い機会だったと思います。 やはりコロナ禍の影響は大きく、食によって免疫力を上げて、健康になりたいと考える方が増えました。実際、体験レッスンにお越しになる方に受講の理由をたずねると「食生活が大切だと感じたから」「料理が作れたらいいなと思ったから」というお声が以前より増えました。 こうした健康意識の高まりに対して私たちができることを考え、2022年11月に「基礎クラス」を「1日に必要な野菜の半量・175gが摂取できる」をコンセプトとしてリニューアルしました。基礎クラスは、料理教室の生徒さんのうちの約6割が受講し、初心者からベテランの方まで幅広い層が通うクラスです。 「健康」に関する情報が様々な場所から発信される中で、シンプルに「野菜をとろう」というメッセージは普遍的で実践しやすいと感じていただけたのか、以前より受講者が増えましたね。 また、2023年4月には全国80の教室にカゴメさんの「ベジチェック®」を導入し、受講者の皆さんに測定を促しています。野菜摂取量を数値として可視化できることで、具体的な目標を持って野菜摂取量アップを目指すことができるようです。 原点である「野菜をとろう」というシンプルな考え方を、各社と一緒に拡げていけたらと思っています。健康意識が高まってきている中で、「野菜をとろう」という考え方は多くの企業が連携して取り組めると思っているので、生活者に向けた施策や、企業の従業員向けの施策など幅広くやっていけたら良いですね。 また、手軽でおいしい野菜摂取方法の発信も引き続き大切にしていきたいと思います。 例えば弊社のレッスン講師がカゴメファクトリーツアーに参加して、その動画を配信して製造過程を見せたり、それらの加工品を使った新たなレシピを提案したりするのも良さそうです。そうした活動を通じ、加工品や野菜ジュースからも野菜が手軽に摂れることを伝えることで「料理の選択肢」を増やしていきたいですね。野菜のおいしさ・大切さを広く伝えるためにプロジェクトに賛同
──あらためて、「野菜摂取推進プロジェクト」にご賛同いただいたのにはどのような背景があったのでしょうか?
──プロジェクト以前から、カゴメやカゴメ製品とお付き合いいただいていましたよね。
他社との共同レシピ開発で、新しい視点を得た
──プロジェクト賛同企業との協業を通じて、特に印象的だったできごとはありますか。
健康意識が高まるなかで、「野菜をとろう」というメッセージをシンプルに伝え続けたい
──生活者と日常的に接点がある貴社から見て、生活者の「食」に対する意識やニーズの変化を感じますか?
――「野菜をとろう」というメッセージを、プロジェクトとしてもさらに拡げていきたいですよね。今後の展開や、賛同各社と一緒に取り組んでみたいことはありますか?