
ANAホールディングス株式会社 グループ労政部 厚生チーム リーダー
健康のために大切な「気付き」カゴメとの協力で社員を元気に
空の移動がほぼ止まった2年前、そして以前の忙しさが戻りつつある現在。社員の働き方が大きく変化するなかでも、ANAグループは今年も健康経営優良法人に認定されました。カゴメと一緒に取り組むことが職員の健康意識にどんな影響をもたらすか、同社の西村さんに聞きました。 コロナ禍で世の中の様相は一変し、私たちの事業も大きく影響を受けました。これほど一斉に人の移動が止まってしまうというのは、誰にも予想できなかったことです。社員の働き方も変わり、在宅勤務などで体を動かす機会が減ったためでしょうか、社内の健康診断結果も悪化する傾向が見られます。メンタル面の影響もあるかもしれません。 しかし言うまでもなく、私たちはお客様の安全をお預かりしていますので、まずは社員自身が健康であることが何より大切です。そんななかでカゴメ様と続けてきた「野菜をとろう」の取り組みは、社員があらためて自分の健康について考える良いきっかけを与えてくれています。 身体に良いことをしなくてはとわかっていても、つい今度でいいや、明日からでいいやと考えがちです。面倒だな、でもやらなくちゃ。そう思って行動に移せるかどうかは、制度や仕組みだけで簡単に変わるものではなく、本人の「意識」がいちばん大事だと思います。 ANAがカゴメ様と一緒に積極的な野菜の摂取を呼びかけている、という発信を目にしたり、取り組みを知ることで、「野菜を摂ることの大切さ」に気づいた社員はきっと多いでしょう。カゴメ様の企業イメージがとても明るく親しみやすいので、お説教的にならずに明るく楽しく社員にメッセージを伝えられたことも大変ありがたく思っています。 おかげさまでANAグループは、今年も経済産業省と日本健康会議による「健康経営優良法人~ホワイト500~」に認定されました。私たち労政部が旗振り役となり、グループ全体で歩調を合わせて職員の健康維持・増進に努めてきたことが評価いただけたのだと思います。 この状況ですのでオンラインでの取り組みが中心にはなりますが、社内では健康管理センターの産業医、保健師、看護師などと連携しながら社員向けに健康に関わるさまざまなテーマでセミナーを実施したり、デスクでも気軽にできるピラティスなどのボディメンテナンス運動を紹介したりしています。また健康診断で気になる結果が出た社員には、早めに声をかけて健康指導をするなど、病気を未然に防ぐことにも力を入れています。 8月31日の「野菜の日」には、ANAグループの総合教育訓練施設であるANA Blue Baseの食堂において、今年もカゴメ様と協働のイベントを実施しました。当日は野菜を多く取れる特別メニューを用意するとともに、カゴメ様のご協力により「ベジチェック®」体験を実施し、食堂を利用した社員に自分の野菜摂取量を目で見て実感してもらいました。幅広い年齢層や職種のグループ社員約300名が参加し、自身の結果に一喜一憂しながら、野菜摂取の大切さを改めて実感する有意義なイベントとなりました。 以前は毎年実施していたグループの大運動会では、1日の推奨摂取量350g分の野菜量を当てる「目方でポン」という競技をカゴメ様のご協力で実施し、大変好評でした。 今年は3年ぶりに行動制限のない夏休みとなり、久しぶりに大勢のお客様で賑わう空港を目にして感慨深いものがありました。お客様の少ない状況に慣れてしまっていた社員の中には以前のように忙しく動き回るなかで体力の低下を実感した者もいたと聞いています。私たちはこれからもお客様のあんしん・安全を守ることを第一に、そしてANAグループの行動指針である「あんしん、あったか、あかるく元気!」をお客様にお届けできるよう、社員の健康増進に努めていきたいと思っています。今後ともカゴメ様のご助言・ご協力を頂きながら一緒に取り組みを進めていければ大変心強いです。野菜をとろうと呼びかけることで社員の「意識」が大きく変わった
手軽にできる運動の呼びかけやオンライン健康セミナーを実施
お客様の安全・安心のために私たち自身が健康でありたい
ANAグループはもともと、みんなで集まってワイワイやることが大好きな人が多いので、コロナ禍でそうした機会が減ったことを残念に思っています。一日も早くそうした機会が戻ってくることを願っていますし、これからも社員参加型の取り組みは続けていきたいと思っています。