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野菜摂取推進プロジェクト 活動報告
ヤンマーマルシェ株式会社
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ヤンマーマルシェ株式会社
CX部 部長
永井めぐみ

多くの人が野菜摂取や健康を意識できる“きっかけ”をつくりたい

2022年に大阪・長居公園に直営レストランを、2023年1月に東京・八重洲に「人と未来を育む」複合施設をオープンしたヤンマーホールディングス株式会社。生活者との接点を広げていくなか、どのようにしたら社員や生活者が野菜に興味を持ち、野菜摂取意識が高まるのかを、同グループで主に食事業を行うヤンマーマルシェの永井さんに聞きました。

定期的なベジチェック®と社員食堂のサラダバーで、まずは社員の野菜摂取量をアップ

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──あらためて、「野菜摂取推進プロジェクト」にご賛同いただいたのにはどのような背景があったのでしょうか?

ヤンマーは、元々農家出身の創業者が「農家の方たちの苦労を少しでも楽にしたい」という想いでディーゼルエンジンの小型実用化に成功したのが始まりの企業です。カゴメさんの発祥も農家ということで、強い共感をもち本プロジェクトに参加しました。

参加以来、まずはプロジェクトに関わっている社員の意識が明らかに変わりました。カゴメの野菜摂取量推定機「ベジチェック®」で野菜摂取量が数値としてわかるようになったことで、自身の現状を知り、数値改善のためにカゴメさんの「つぶより野菜(野菜ジュース)」を飲むなど各自工夫するようになりました。また、社員を見ているとベジチェック®を受けた後は少なくても数日間は野菜摂取を意識できているようです。計測頻度を上げることでしっかりと習慣化できるはずなので、ベジチェック®での計測を促進していきたいと思っています、

──社員の方の野菜摂取の習慣化のために、新しい取組みを始めたそうですね。

プロジェクトメンバーだけでなくヤンマー全体に「野菜をもっと食べよう」という働きかけをしていきたいと思い、社員食堂ではサラダバーで野菜を提供しています。ただ…サラダバーがあっても、食べない人は食べない、ということがわかりました(笑)。なので、これからは元々野菜を食べる習慣がない社員の意識をどのようにしたら変えられるかチャレンジしていきたいと思っています。

例えば社員食堂で日常的にラーメンを食べる社員にぜひ野菜を一緒に食べてもらいたいと考えた場合、「野菜を食べましょう」と呼びかけるだけでは足りないかもしれません。では、野菜に関する知識や野菜摂取の明確なメリットを提供できたとしたら、どうでしょう。

以前、カゴメの方に塩分(ナトリウム)と野菜(カリウム)の摂取バランスを示す「ナトカリ比」というものがあり、ナトリウムを摂取するなら同時にカリウムをとってナトリウムを排出する方がよい、ということを教えていただきました。つまりラーメンを食べる人は、野菜をセットで食べるのがオススメというわけです。こうした知識があれば、現在野菜摂取の習慣がない方であっても食事のとり方を意識するようになると思うので、今後はこうしたアドバイスも交えながら啓蒙活動も行っていきたいですね。

子どもたちの興味を引き出し、野菜に親しみを持つ機会をつくりたい

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──プロジェクトを通じて、どのようなコラボレーションがありましたか?

2023年4月から7月にかけて、カゴメさんとタキイ種苗さんのご協力のもと、大阪の長居公園で「植育から始まる食育~もぎたてトマトの料理教室」というイベントを行いました。内容はトマトの苗を植え、収穫したトマトを使ってカゴメさんのシェフからトマトソースのパスタを教わるというもの。親子参加の方も多く、子どもたちは実際に土に触れながら、太陽の当たり方や色によって味が異なることなど、さまざまな発見をしたようです。
こうした発見が食への関心や健康につながっていくと思うので、良い経験になったと思います。また、子どもが興味を持つと親も興味を持ちます。参加者の多くは地元の方で、イベントをきっかけに畑に興味を持ち、新たにヤンマーの貸し農園の利用者になってくださった方もいました。

──楽しみながら野菜に触れる、ということが大切なのでしょうか。

私自身がプロジェクトを通じて意識が大きく変わったように、野菜を摂取したくなる“きっかけ”があることが大切なのだと思います。「野菜をとろう 親子ワークショップ」のような、一般の方たちに野菜に興味を持ってもらう“きっかけ”を今後も提案していきたいと考えています。

カゴメさんが実施されている「オムライス検定」を受けてもらう場を設けるのも良いですね。「オムライス検定」は、オムライスの知識や調理技術を問うカゴメさん独自の検定なのですが、例えばこれを「YANMAR TOKYO」の近くにある小学校の生徒さんと実施することで、子どもたちと一緒に学び、検定受験を通じて野菜に詳しくなっていただきたいです。

また、カゴメさんはトマト農家さんと強い繋がりがあると思いますので、「トマト農家が知っているおいしいレシピ」の公開や、「トマト農家で収穫・食体験ができる農泊ツアー」の実施など、農家さんと消費者を繋ぐような取組みもしてみたいですね。

──そうしたニーズを実際に感じてらっしゃるのでしょうか。

そうですね。食に関する傾向として、「その土地のもの」の需要の高まりを受けてオーベルジュや地方のレストランなど、土地の魅力を発信している場所の価値が高まっているように感じています。
また「ベジブロス」という言葉が一般化するほど、食料を大切にするという意識が高まっています。スーパーで規格外の野菜を目にすることも増えましたし、道の駅やふるさと納税など農家さんを直接応援できる仕組みも整ってきました。これは農家さんにとっても、農家さんとの関わりが深い私たちとしても嬉しいことです。

自分自身が感じた「きっかけ」の大切さを、賛同企業やその先にいる生活者へ拡げたい

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──今後、プロジェクト賛同企業間で挑戦してみたいことはありますか?

野菜摂取を意識するきっかけとして、「賛同企業対抗ベジチェック®計測会」を開催するのはどうでしょうか。
プロジェクト賛同企業には大規模なところも多く、総従業員数はかなりの数になると思います。従業員一同で積極的な野菜摂取に取り組めば、その効果は大きいと思います。3カ月間ぐらいかけて前後の数値を測定し、開催期間中の取組みを各社発表すれば、アイデアの交換会にもなりますよね。異業種間の交流の場にもなりそうです。

ヤンマーは複数の事業所があるので、まずはホールディングス内の事業所対抗で行ってみたいです。1位のところにはご褒美を、最下位のところにはカゴメのジュースを。そんな風に私たち自身が楽しみながら野菜を摂っていれば、自然と周囲の生活者にも波及していくはずです。

これからも楽しみながら、いろいろなところに野菜摂取の“きっかけ”をつくっていきたいですね。

賛同企業一覧

※2024年3月時点(五十音順)
  • 旭化成ホームプロダクツ株式会社
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • ANA X株式会社
  • 株式会社ABC Cooking Studio
  • 小野薬品工業株式会社
  • オムロン ヘルスケア株式会社
  • 全国農業協同組合連合会(JA全農)
  • 全日本空輸株式会社
  • 株式会社大和総研
  • タキイ種苗株式会社
  • 東急株式会社
  • 名古屋鉄道株式会社
  • 日本電気株式会社(NEC)
  • パナソニック株式会社
  • 株式会社ベネッセコーポレーション
  • 星野リゾート リゾナーレ那須
  • ヤンマーマルシェ株式会社
  • ル・クルーゼ ジャポン株式会社
  • ロート製薬株式会社
  • カゴメ株式会社