• ニュース・活動報告
  • ABOUT
  • 参画企業インタビュー
  • 特別対談
MENU
野菜摂取推進プロジェクト 活動報告
タキイ種苗株式会社
タキイ種苗
タキイ種苗株式会社
秘書室長 兼 広報出版部長
本田 学さん

「野菜ってこんなもの」というイメージを“ちょっと変える”仕掛けを

日本や世界の食を支える「タネ」を生み出し続けているタキイ種苗は、日本の農業や食を元気にしたいという考えのもと、より多くの方に関心を高めてもらう活動を行っています。野菜摂取推進プロジェクトをより一層加速するにあたり、生活者が抱く野菜へのイメージや、野菜摂取量を拡大するためのヒントなどを聞きました。

野菜摂取量の拡大を通じて、農家を応援したい

c214.jpg

──あらためて、「野菜摂取推進プロジェクト」にご賛同いただいたのにはどのような背景があったのでしょうか?

長年続いている「野菜を食べた方がいいのは分かっているけど…」という状況を、どうにかして変えたいと思ったためです。

私たちはかねてから、農家に種子を供給しているメーカーとして野菜消費量拡大に取り組んでいます。また、野菜の消費拡大については数十年前から厚生労働省が呼びかけ、各所で様々な取組みがされていますが、どれも長続きしづらいのが現状です。生活者も「健康のためにも野菜をたくさん摂った方がいいとはわかっているけど……」という方が多いですよね。

「わかっているけど……」の「……」に入る、摂れない理由も人それぞれ。野菜と食生活のアンケートを行ってみると「調理するのが面倒」「販売されている量が多くて食べきれない」「外食が多くて摂りづらい」など、様々な理由があります。
カゴメさんの野菜摂取推進プロジェクトは、そんな状況を打破するきっかけになるのではないかと思い、参加しました。

他社との協業によって、社内外で野菜摂取に対する意識変化を実感

c199.jpg

──カゴメとの協業を通じ、社内外で意識の変化はありましたか。

まず社内での意識変化があり、それが各所に波及しています。

社内に「ベジチェック®(カゴメの野菜摂取量を可視化する機器)」を設置し気軽に測定できるようにしたことで、まず社員の意識が大きく変わりました。数値化することは大事で、「野菜を摂っているつもりでも実は摂れていない」という現実がわかります。「そんなはずはない、もう一回測らせて」という人もいますね(笑)。これで多くの社員が自分が思っているほど野菜が摂れていないと気がつくことができました。ちなみに「ベジチェック®」は社外からおみえになった方にも体験してもらっていますが、概ね同じような反応です。

そんな背景もあり2023年2月には「タキイ研究農場付属 園芸専門学校(滋賀県にある次世代の農家を育成するための全寮制学校)」で、学生50人を対象に、野菜の効用などに関するセミナーやベジチェック®測定などを行う「野菜摂取強化月間ベジスコアアップ」を実施しました。
農業に携わろうとしている生徒たちに、野菜の生産者になるなら自分たちも積極的に野菜を摂ろうと意識してもらうために企画したものです。これがきっかけで「野菜摂取意識を持った生産者になろう」という声も聞こえるようになりました。

この企画をきっかけに学校の食堂メニューの改良にも繋がりました。今までボリューム優先、お腹を満たす場所だったところから、社員も含めてバラエティのあるメニューを楽しく食べられる場所に変わりました。「野菜摂取」が能動的に楽しめるように、カラフルな見た目や食材の種類を増やすなど工夫もしました。「自分ごと」にするためには、自ら実践することが一番ですから。

能動的に、野菜摂取に取り組める「きっかけ」をつくり続けたい

c275.jpg

──生活者の「食」に対する意識やニーズはここ数年間でどのように変化しているでしょうか。

特に現役世代を中心に、食にコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを求める方が増えてきました。安いだけ、簡便なだけではなく濃い見返りを求めていて、その結果冷凍食品やレトルトといった加工・半加工食品のクオリティが上がっていますね。これらは「手抜き」ではなく、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスが良いものとして支持を集めています。

ここに「わかっているけど……」の「……」の部分を解決するヒントがあるように思います。

野菜は冷凍食品などのバリエーションが、他の食材に比べるとまだまだ少ない状態です。カット野菜はかなり普及していますが採れたてではなくなった時の課題を解決するような加工・半加工食品がもっと増えていけば、野菜摂取量の拡大につながると思います。また私たちとしては、採れたて・切りたてでなくても変色せず、おいしさが持続する品種などを開発していけばよいのかもしれません。

――野菜がもつイメージを変えていく必要があるんですね。

野菜は「めんどう」というイメージを持たれがちです。要因の一つとして、野菜は生のまま食べるのが一番、という固定観念が影響しているかと思います。こうしたイメージや慣習を良い方に変えていくためには、いっときの流行りだけではなく、中長期的に、意識的に取り組んでいく必要があります。

子どもたちが「野菜って〇〇だよね」という固定イメージを持つ前に、野菜とふれる機会をたくさん設けてなるべくフラットなイメージを持ってもらえたらいいなと思いますし、また、次の世代になっても「野菜を摂ろう」という意識を持ち続けられるような仕掛けや仕組みを作っていくことも大事だと思います。

プロジェクトを通じて、「野菜をとろう」と言う意識をずっと持ち続けられる仕組み・仕掛けを作り続けることができれば良いなと思っています。

賛同企業一覧

※2024年3月時点(五十音順)
  • 旭化成ホームプロダクツ株式会社
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • ANA X株式会社
  • 株式会社ABC Cooking Studio
  • 小野薬品工業株式会社
  • オムロン ヘルスケア株式会社
  • 全国農業協同組合連合会(JA全農)
  • 全日本空輸株式会社
  • 株式会社大和総研
  • タキイ種苗株式会社
  • 東急株式会社
  • 名古屋鉄道株式会社
  • 日本電気株式会社(NEC)
  • パナソニック株式会社
  • 株式会社ベネッセコーポレーション
  • 星野リゾート リゾナーレ那須
  • ヤンマーマルシェ株式会社
  • ル・クルーゼ ジャポン株式会社
  • ロート製薬株式会社
  • カゴメ株式会社