
マーケティング開発室 アライアンス開発課 課長
子どもたちが多くを学ぶ「食卓」という貴重な場
カゴメの「野菜生活 幼児用」のパッケージに登場しているのは、子どもたちの大好きなキャラクターの「しまじろう」。子どもにとって楽しい学びを提供するベネッセと、野菜でみんなを楽しく元気にしたいと考えるカゴメ。両者の思いは、深くつながっているようです。 カゴメと当社のお付き合いが始まったのは、もう10年以上前になります。カゴメは野菜の会社として、小さな子どもたちに野菜のおいしさを知ってもらうための「入り口」を模索していた。主に未就学児に向けた教育事業を手がける私たちは、対象の子どもたちが小学校に進むとともに、ターゲットが入れ替わっていくので、特に小さな子どもたちがキャラクターの「しまじろう」と出会う場がほしいと考えていた。双方の思いが一致して、しまじろうのオムライス型をプレゼントするキャンペーンを実施しました。結果は、お買い物についてきた子どもがスーパーでしまじろうを見て喜んだ、家でオムライスをつくってケチャップもたくさん食べたといった大きな反響につながりました。以来ずっと、いい関係を続けさせていただいています。 しまじろうは子どもといつも同じ目線で寄り添う友だちのような存在ですので、そのしまじろうが、野菜をおいしそうに食べているから私もがんばる、野菜ジュースを飲んでいたから僕も飲みたいと共感しやすいようです。子どもの「嫌い」は「食べず嫌い」も多いので、一度おいしさを知ると次からは率先して食べたり、苦手なものが食べられたという自信から野菜嫌いを克服したりすることもあります。それぞれの得意を生かして続く 理想的なコラボレーション
現在共同で運営しているウェブサイト「おやこのニコニコ食卓」では、野菜の栄養に関する情報のほかに、親子で一緒につくれるレシピや野菜に親しむゲーム、子どもたちへのお手伝いの呼びかけなど、さまざまなコンテンツを配信しています。おいしい調理法や栄養についての知識はカゴメに教わって、私たちは子どもを惹きつけるアイデアを提供する。その役割分担がうまくできていると思っています。
しまじろうは子どもにとって 一緒にがんばろうと思える存在
食を通して子どもたちが学べることは少なくありません。野菜を食べると元気になるといったことだけでなく、食材の名前やものの数え方を覚えることもできますし、食事中は騒いではいけないといったマナーや、残さず食べようという意識も身につきます。もちろん、お手伝いや食卓を囲む時間のなかで、家族のコミュニケーションも深まる。私たちにとって食育は、いくつかある教育テーマの柱のひとつではありますが、とても重要な柱だと考えています。
今回の「野菜をとろう あと60g」キャンペーンでは、業種の垣根を越えて多くの企業が賛同したということが本当に素晴らしいですね。それだけ日本人の食について真剣に考えている人が多いのだと思いますし、カゴメの求心力あってのことでしょう。このキャンペーンを通して、健康のためにもっと野菜をとろう、と意識する人が増えればいいなと思います。 (談)