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野菜摂取推進プロジェクト 活動報告
オムロン ヘルスケア株式会社
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オムロン ヘルスケア株式会社
グローバルコミュニケーション統轄部 広報部 部長
富田陽一さん

「自分自身も本気で楽しめること」を考え、世の中に発信したい

Going for ZERO -予防医療で世界を健康に-」を掲げるオムロン ヘルスケアは、従業員の心身の健康保持・増進や、元気でいきいき働くことができる環境づくりを狙いとした「健康経営」を行っています。野菜摂取推進プロジェクトに参加することで、社内の意識にはどのような変化があったか聞きました。

事業領域の異なる企業と組むことで、「ゼロイベント」実現を加速したい

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──あらためて、「野菜摂取推進プロジェクト」にご賛同いただいたのにはどのような背景があったのでしょうか?

「ゼロイベント」実現に向け、さまざまな取り組みができそうだと考えました。

私たちオムロン ヘルスケアは、「循環器事業」「呼吸器事業」「ペインマネジメント事業」の3つの事業領域を柱としています。なかでも「循環器事業」では、世界的な死因第1位の脳・心血管疾患の発症ゼロ(=「ゼロイベント」)を目指し、主に血圧計などのデバイスやサービスで適切な血圧のコントロールをサポートしています。心疾患や脳卒中の原因のひとつである高血圧の予防や改善では、血圧はただ測るだけではなくコントロールすることが大切で、食事と運動が大きなポイントになるのです。その中でも食事は、誰もが毎日行うことなので、特に重要です。

その点で、カゴメさんは血圧を気にされる方向けの商品をお持ちですし、血圧を下げる機能・GABAが野菜の中では比較的多く含まれているトマトを扱っていますよね。そのような「血圧」つながりでカゴメさんの活動に親近感を覚えたことと、私たちとは異なる事業分野の企業と組むことで、血圧が高めの方に向けてより広く「血圧を下げましょう」という取り組みを仕掛けることができると思い、プロジェクトに賛同しました。

楽しんで健康増進に取り組むためには、さまざまな企画を続けていくのが大事

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──カゴメとはプロジェクト以前もつながりがありましたよね。

プロジェクトの開始前からカゴメさんには、社員への啓発活動にご協力いただいていました。
私たちは2015年に「ゼロイベント」を打ち出しましたが、その時にまずは私たち自身が血圧をコントロールしようとさまざまな取り組みを行ないました。そのチャレンジの一環として野菜摂取意識を高めるために、カゴメさんのお力を借りました。カゴメの管理栄養士さんによる社内セミナーを実施し、血圧管理のおける野菜摂取の大切さを学びました。血圧ケアで重要な「減塩」は難しくても、余分なナトリウムの排出を促すカリウムを野菜から摂取しようと。その際、野菜ジュースの飲み比べやクイズなどを開催してもらったのですが、多くの社員が楽しそうに参加していたのが印象的でした。

このときの経験から、楽しんで健康増進に取り組むことが重要だと思いました。本プロジェクトでは自社だけでなくもっと大規模に「楽しんで健康増進に取り組む」経験を重ねていけると思いました。これも参加を決めた理由の一つです。

──「健康経営」を続けられる中、さまざまな取り組みをされているのですね。

オムロングループでは、健康増進の具体的な取り組み項目として運動、睡眠、メンタルヘルス、食事、禁煙を「Boost 5」として定めています。項目ごとに目標を定め、目標達成者数の増加を目指してさまざまな取り組みを行っています。

こうした取り組みについて「わかってはいるけれども行動できない」という社員に対して、行動のきっかけを作ることが必要だと感じています。たとえば「食事(摂取)」の取り組みのひとつとして、食堂のない事業所に手軽にバランスの良い栄養が摂れるシリアルバーなどを無料で用意しています。また、減塩や食べ方のコツ、野菜のとり方などのレクチャーも行っています。さらに当社では全社員が血圧計をもっており、年に2回の血圧測定推進月間を設けて、定期的に血圧測定し自分の血圧への意識を高めています。

取り組みは、一つの施策ですべてをカバーすることはできません。それぞれの取り組みが少しずつうまくいくことで、健康について考える機会が増え意識が向上して行動変容につながればと考えています。

参加者自身が楽しみながらモチベーションを高められる企画を

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──カゴメや他社との協業は、社員の方にどのような影響がありましたか。

協業することが「スパイス」となって、社員にとっては良い刺激になっています。
例えば、私たちのウェアラブル血圧計「HeartGuide®」と、カゴメさんの野菜摂取推定機「ベジチェック®」を活用して生活習慣改善企画を行った際には、社員意識が明らかに変わりました。

「HeartGuide®」は日常生活中の血圧変動を捉えることができる腕時計型のウェアラブル血圧計ですが、この企画は、さらに「ベジチェック®」を組み合わせることで、自分の血圧と野菜摂取を定量的にしることで数値改善のモチベーションにつなげて生活改善に役立てようという内容でした。カゴメさん・大和総研さん・東急さんと一緒に取り組むことで、他社との競争を通じて行動変容につなげることができました。そして、この企画をプレスリリースすることで、参加社以外にも取り組みの意義や効果を伝えることができましたし、デバイスの認知拡大にもつながりました。

「血圧測定」は私たちにとっては慣れ親しんだことなのですが、他社からみると会社の企画で血圧を測定するというのは新鮮だったと思います。また、そのような中で血圧計メーカーとして参画するというのは良い刺激とプレッシャーとなりみんなのやる気につながりました。ベジチェック®や血圧測定の数値として定量的に成果を他社と競い合うことはとてもわかりやすく、一段と取り組みに熱が入ったと思います。自らが楽しんで、能動的に行動することは測定の習慣化への近道だと思いました。

──参加している方たちが楽しんでいることがポイントなのですね。

社員が楽しんで取り組むことで自身の健康にもつながり、それを見た世の中の人たちの健康にもつながっていくのが良い循環だと思います。

実際に当社でも、血圧測定推進月間など社員自身が“自分ごと”にできる企画がきっかけで社員が血圧コントロールできるようになり、社員一人ひとりがメッセンジャーとして、自分ごととして語れるようになりました。野菜摂取も同じように、まず社員が本気で楽しめる企画を続ければ、徐々に世の中に拡がっていくと思います。
より広く伝えるためにも、これからもさまざまな企業と横断型の企画をしていきたいですね。例えば、賛同企業の代表がカゴメさんの「オムライス検定(トマトケチャップの代表メニュー・オムライスの調理技術や知識を問うカゴメ独自の検定)」を受け、みんなで一斉にオムライスを作る大会をやってみたいです。

何もやらないと、そこには何も生まれません。やり続けることで、徐々に当たり前となり血圧管理や野菜摂取といった生活習慣の改善につながると思います。
このプロジェクトを通じて楽しく積極的に取り組みたくなる企画を仕掛け、発信を続けることで世の中に良い影響を与えていきたいですね。

賛同企業一覧

※2024年3月時点(五十音順)
  • 旭化成ホームプロダクツ株式会社
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • ANA X株式会社
  • 株式会社ABC Cooking Studio
  • 小野薬品工業株式会社
  • オムロン ヘルスケア株式会社
  • 全国農業協同組合連合会(JA全農)
  • 全日本空輸株式会社
  • 株式会社大和総研
  • タキイ種苗株式会社
  • 東急株式会社
  • 名古屋鉄道株式会社
  • 日本電気株式会社(NEC)
  • パナソニック株式会社
  • 株式会社ベネッセコーポレーション
  • 星野リゾート リゾナーレ那須
  • ヤンマーマルシェ株式会社
  • ル・クルーゼ ジャポン株式会社
  • ロート製薬株式会社
  • カゴメ株式会社