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野菜摂取推進プロジェクト 活動報告
パナソニック株式会社
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パナソニック株式会社
デザイン本部 コミュニケーションデザインセンター クリエイティブ部
食領域チーム チームリーダー
高須泰行

社員にもお客様にも、協業による新しい発見とコミュニケーションを提供したい

パナソニックは、冷蔵庫やオーブンレンジなど食にまつわる家電を生み出し続けています。カゴメや賛同各社とプロジェクトに取り組むなかで社員にどのような意識の変化があったか、また、生活者の食に対する姿勢などはどのように変わったかを聞きました。

プロジェクトでの他社との協業は、自社の強みや存在を実感できる機会に

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──あらためて、「野菜摂取推進プロジェクト」にご賛同いただいたのにはどのような背景があったのでしょうか?

プロジェクトが掲げる健康寿命の延伸に貢献するという理念と、パナソニックのミッションに響き合うものがあると考えて参加しました。

パナソニックは「Life tech & ideas」で人・社会・地球を健やかにすることをミッションとして掲げています。健康という大きな命題はテクノロジーだけで解決できるものではありませんから、ハードからソフトまで様々なコンテンツを扱う企業との協業可能性があることは、参加の後押しになりました。

──異業種との協業には気づきがありそうですね。

プロジェクト賛同企業はそれぞれビジネス領域が違うので、視野が広がる良い機会になっています。例えばカゴメさんや旭化成ホームプロダクツさんとの協業では、お客様視点の新しい気づきを多々得ることができました。パナソニックの製品は日常的にご購入いただくものではないので、スーパーなどで日常的にお客様との接点がある両社の視点は新鮮でした。

プロジェクトで各社の強みや視点を持ち寄ることは、自社の存在意義を見つめ直す良い機会にもなっています。すべて自社で完結してしまうと「なぜその製品をつくっているのか」という部分をつい忘れがちになってしまいますが、実は冷蔵庫ひとつとっても、なぜつくるのかというと「お客様が食材をおいしく食べる」お手伝いをするためです。お客様の健康や日々の暮らしに寄り添うことが自分たちの存在意義であると、改めて認識することができました。

このように、賛同企業間での協業は社員の人材交流や視野拡張に大いに役立っていると感じています。

プロジェクトを通じて、日々の暮らしを豊かにするアイデアを発信したい

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──個人の生活様式や価値観が多様化するなか、「食」に対する姿勢にどのような変化を感じますか?

コロナ禍を経て、食に関する生活者の方々の姿勢は大きく変わりました。コロナ禍は巣ごもり需要でホームベーカリーなど、家での食を豊かにする家電がよく動きました。人流が復活したあとも、毎日の暮らしを大事にしたい、豊かにしたいという思いは強くなっているように感じます。家電でいえば少し値が張っても、おいしいごはんを作れる家電が人気です。

その一方で、タイムパフォーマンスを意識した商品も人気です。おいしいものを作りたい半面、共働きなどで忙しく、いかに効率的においしさを提供できるかということで、オートクッカー(自動調理鍋)や、スチームオーブンレンジなど、本来は手間がかかる料理を機械に任せるだけでおいしく作れる機能を搭載したものが支持を集めています。

「忙しくてもひと手間かけておいしいものを作りたい」そして「おいしさを共有したい」。そんなマインドが定着してきたのかなと思っています。

──カゴメと共同で「手軽に作れておいしく、健康になれる」料理アイデアの発信もしていますよね。

カゴメさんの商品を使ったおいしい料理をパナソニック製品で作る、という提案をライブ配信を通じて行っています。

パナソニックは月に2回「ビストロライブキッチン」というライブ型のデジタル体験教室を開催しています。2019年6月の開始以来、延べ150万人以上にご覧いただいているライブ配信なのですが、そこにカゴメさんにご登場いただき、カゴメ商品を使ったレシピを教えてもらう教室を開催しました。
カゴメさんの商品はお客様にとって身近な商品なのでとても反応が良く、「商品が家にあるので作ってみようかな」というお声が届きます。カゴメファンの方が、ライブを通じてパナソニックの製品にご興味を持ってくださることもあります。

──事業領域が異なるからこその、新たなコミュニケーションですね。

プロジェクトを通じてファン同士が相乗効果を生むような、1社ではできないようなコミュニケーションをこれからもとっていきたいですね。

またパナソニックには、家電を作る技術という「ハード面」だけでなく、レシピなど「ソフト面」を開発する部門もあるのですが、その部門ではカゴメさんとレシピを共同開発してきました。そういった共同企画にも、引き続き取り組んでいきたいです。

野菜を通じたコミュニケーションで、新たな食文化を築いていきたい

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──今後カゴメや、賛同各社と一緒に取り組んでみたいことはありますか?

例えば、2023年にパナソニックは冷蔵庫の「はやうま冷凍」機能を生かして47都道府県のご当地食材をおいしく冷凍するレシピを公開したのですが、それをリアルな「食の体験」として提供するようなことができたら面白いですね。食の魅力は土地それぞれなので、異なる拠点やリソースを持つ企業とコラボして、その土地で食の体験ができるようなイベントなどを仕掛けていけるといいなと思います。

──実現すると、規模の大きな取り組みになりそうですね。

そうですね。「家電」には、その時々の社会課題を解決して新しい文化を作るという役割があると思います。食に関して言えば、私たちは「食に関する家電」づくりを通じて「食文化」を作っていきたいと考えていますが、それはとても奥深く、パナソニック1社では限界があります。

カゴメさんのように様々な企業と連携して、人々を健康にしようと本気で取り組んでいる企業はなかなかないと感じています。そんなカゴメさんや、その理念に賛同した各企業と協力して、社会貢献の視点から食のコミュニティを生み出すようなプロジェクトを進めていきたいですね。野菜を通じて広いコミュニケーションがとれるようになると、未来の可能性はもっと広がっていくと思います。

賛同企業一覧

※2024年3月時点(五十音順)
  • 旭化成ホームプロダクツ株式会社
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • ANA X株式会社
  • 株式会社ABC Cooking Studio
  • 小野薬品工業株式会社
  • オムロン ヘルスケア株式会社
  • 全国農業協同組合連合会(JA全農)
  • 全日本空輸株式会社
  • 株式会社大和総研
  • タキイ種苗株式会社
  • 東急株式会社
  • 名古屋鉄道株式会社
  • 日本電気株式会社(NEC)
  • パナソニック株式会社
  • 株式会社ベネッセコーポレーション
  • 星野リゾート リゾナーレ那須
  • ヤンマーマルシェ株式会社
  • ル・クルーゼ ジャポン株式会社
  • ロート製薬株式会社
  • カゴメ株式会社